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4月、いわきへ転勤

 まだまだ寒いが、春はそこまで来ている 

 2/18は燕三条へ。高崎を過ぎて長い長いトンネルを抜けると越後湯沢の雪景色。ゲレンデには人っこ一人いない。まだ9時頃。
 s-越後湯沢
  (新幹線車窓から)

 
 2/23のU公園。風は冷たいものの、さすがに越後湯沢とは違い、春は確かに近づいている。一本だけ、早咲きの梅が満開。(以下、特に断りのないものは全て2/23のU公園。)
 s-130223ハクバイ
 
 別な角度から撮影。韓国にいる「ガハハ脚長大明神」君やニューヨークにいる「マサイの戦士」君に、この香りを届けてあげたい。日本の春を偲びつつ、一杯飲んでよ。
 s-2ハクバイ130223の

 シバザクラ(ハナシノブ科、別名ハナツメクサ)も勢いづいてきた。
 s-130223シバザクラ

 スイセン(ヒガンバナ科ナルシサス属)もいい感じ。
 s-130223スイセン

 フユシラズ。
 s-130223黄色の花

 U公園周辺には「チョウゲンボウ」(長元坊)もいるらしい 

 物好きと揶揄されながらも、今日もU公園を3時間も徘徊。突如ヒヨドリがパニックに陥ったかのような叫び声をあげ、しかも執拗に繰り返す。何事かと辺りを見回し、空を見上げると、猛禽類と思われる形の鳥がグライダー飛行。ganne@白岡氏から「チョウゲンボウ」もいるらしいと聞いてはいたが・・・。残念ながらカメラを構える前に姿を消した。
 しばらく歩いていくと、立派な望遠レンズ(照準付き)を付けたカメラをセットし、折りたたみ椅子に腰をおろしている方に遭遇。「アカゲラ」を待っている由。その方に伺うと、『「チョウゲンボウ」もいるらしい』とのこと。

 これは2011年6月26日のU公園。「禁猟期なので今日は練習」といいながら鷹を放っておられる方がいた。鷹に遵法精神があるか否か知らないが、何回か放つ様子を拝見していたものの確かに獲物は銜えてこなかった。放鷹やら「チョウゲンボウ」やら、U公園の奥の深さよ!
 s-放鷹

 これは「マヒワ」。スズメ目アトリ科。この小さな鳥も夏季に欧州北部やアルプス山脈、中国北東部などで繁殖し、冬季はアフリカ大陸北部や欧州、中国東部、日本などに渡るとのこと。
 (昨日は「アオジ」と書きましたが訂正、間違いでした。)

 s-130223アオジ

 「マヒワ」の群れ。30羽以上いたと思う。飛び去っては戻ってくることを繰り返していた。
 s-130223アオジ集団

 「アオサギ」君のアップ。 
 s-130223アオサギ

 「ツグミ」。いまU公園でもっとも見られる野鳥の一つ。私を先導するように進行方向へ移動するので、ちょっと煩わしい思いも。羽のあたりのやや薄い茶色の部分は陽を浴びると渋くきれい。
 s-130223ツグミ

 後ろ姿の「ジョウビタキ♀」。(こちらも訂正しました。) 尾の付け根付近の羽の色はなんともいい。
 s-コサメピタキ後ろ姿

 おなじみ、定番の「モズ」君。
 s-130223モズ

 どなたのお家? 1月14日の大雪でU公園内の小さな池の葦も大分倒されてしまった。葦が疎らになったので、どなたかのお家も見えるが、ただいま空き家。

 s-何の巣


 4月、いわきへ単身赴任

 1月に還暦を迎えた還太郎、30年に及ぶ東京勤務にピリオドを打ち、いわきへ転勤することに。宮仕えの身に転勤はつきものとは言え、毎週のU公園徘徊ができなくなるのは残念!!
 でも、いわきは海、川、山に囲まれて自然も豊か。還太郎の故郷なので土地勘もあり、友人知人もいっぱいいる。ブログのネタには困らない。

 既に取引先への挨拶回りを開始し、3月末まで国内各地+台湾+中国巡りが続く。飛行機も新幹線も大好き、各地の日本酒やら焼酎やら魚も大好きの還太郎には楽しい日々が続く(台湾・中国での紹興酒の乾杯攻撃以外は)。ついでにブログのネタも仕入よう。ムフフ・・・。

 本日のおまけは「サザンカ」。早春の陽を受けて、ひときわ目立っていた。

 s-130223サザンカ


 今回はここまで。皆様、ご自愛専一に。

恐るべしアブシジン酸!

 北風のビュービューのU公園

 今日(2/9)は風が強く寒かった。日中でも5,6℃。自転車でU公園に向かったが、風が強すぎて途中から自転車を降りて押して行ったほど。でも、U公園の周回路に入ると防風林のようになっている里山に囲まれているせいか、風も幾分穏やかになる。

 まずは何度も紹介している「イヌシデ」(犬四手)。四手(紙垂)とは、注連縄や玉串などに垂れ下がる、細長く切った紙のこと。果穂を四手に見立てた。「イヌ」は一般的に役に立たないものを指す。
 U公園の辺りはこの木が多い。すっかり葉が散ってしまい、冬の青空を背景に枝振りがよく見える。高さは20mほどか。
 イヌシデ130209

 「イヌシデ」の果穂。11年6月26日、U公園にて。
 イヌシデ果穂110626
 
 「イヌシデ」の冬芽。磨き込んだ赤革のような深い色をしている。 
 イヌシデの芽130209

 「コブシ」の冬芽。大分大きくなってきた。3,4月頃、葉が開く前の枝いっぱいに、芳香のある白い花が咲くのが待ち遠しい。
 コブシ130209

 「ユズリハ」(譲葉)。葉に亀裂がなく、葉の周囲がのこぎりの刃のようにギザギザになっていない、葉脈が羽状になっていること、常緑であること、そして何と言っても葉柄が赤い。春先に新葉が出ると前年の葉が落ちるため「譲葉」と名付けられたとのこと。冬枯れの里山は彩りが乏しくなるだけに、この葉柄のきれいな赤い色は目立つ。
 ユズリハ130209

 「オオイヌノフグリ」。オオバコ科クワガタソウ属。花径は7~10mm。ヨーロッパ原産の帰化植物。日本で最初に確認されたのは1887年の東京とのこと。花の寿命は僅か1日。
 オオイヌノフグリ130209

 今日も多くの野鳥を見ることができた 

 前回に引き続き「アオジ」君。スズメと違うと分かると、結構「アオジ」もいることに気が付く。
 アオジ130209

 「サギ」なのだが、白いサギにはコサギ、チュウサギ、チュウダイサギ、ダイサギがいて(加えてアマサギの冬羽も白い)、小学生から大学生まで勢揃い。まず、コサギは嘴が黒く全長61cmほどなので該当しない。一方のダイサギの嘴は淡黄色で全長90cmほど。チュウダイサギの嘴も同様。
 チュウサギの嘴は黒いがコサギほど真っ黒ではなく、黄色の地に塗り重ねた黒ペンキが剥げ落ちているような感じ。全長は68cm程度。となると、これはチュウサギか。ただ、目の周囲に黒い泥が付いていることから分かるように、蓮の泥田の中に嘴を突っ込んで餌を採っているので嘴も黒く汚れているだけカモ? 何だかよく分からない。「鷺」ではなく「詐欺」か? 実は今日の最大の狙いは、先週見た「ウソ」(鷽)を撮ること。でも遭えなかった。サギとかウソとか・・・何のことやら。
 シラサギ130209

 「シジュウカラ」。シジュウカラ、コゲラ、メジロは何度も見ることができた。さらにアカゲラと二度目の遭遇も。
 シジュウカラ130209

 これはたぶん「シラカシ」のドングリ。舗装された周回路の脇一帯にたくさん散らばっている。ドングリは堅すぎて野鳥たちも手が出ないのか。
 ドングリ130209

 恐るべしアブシジン酸 

 前回、「こんな時期にシバザクラが咲くのかな」と記載したが、ganne@白岡氏が、ご友人で植物に詳しい方のメールを紹介してくれた。

 そうなんですよ。図鑑にある開花期以外にも咲いているのを見ます。特に、繁殖力の強いいわゆる雑草と呼ばれているものなど。「開花期」は群生して咲いていて、本来咲いている季節と思います。
 ところで、一昨年、桜の花が秋に咲いて話題になったのを覚えていますか?「狂い咲き」と言っていましたが・・・。 説明が難しいので、調べました。
 春の花が、8月には花芽形成が終わっていながら開花しないのは、その開花プロセスの促進が阻止されるからです。花芽の休眠には葉で形成されるアブシジン酸とよばれる植物ホルモンで、休眠ホルモンが関係しています。これは、芽や花芽の成長を抑制する働きがあります。晩秋の落葉にいたる間、桜の花芽が伸びられないのはこのためです。
 狂い咲きは、このたががゆるかったり、はずれたりすることによって起こります。秋口の台風で葉が散ったり、害虫によって葉が食害されて裸になると、アブシジン酸は供給されなくなり、花芽は休眠せずそのまま成長します。そのため、開花期が狂うのです。


 シバザクラかな130203(2/3撮影)

 因みに、ganne@白岡氏はその名の通り白岡市にお住まい。今日は風が強いからU公園サイクリングは見送ると言っていたが、還太郎の再三の催促メールに根負けし双眼鏡持参で来てくれた。

 今回はここまで。おまけは昨年4/28に撮ったツツジです。暖かいお日様が皆様に届きますよう。インフルエンザにご注意を。
 躑躅120428

  特に断りのない写真は全て2/9、U公園にて撮影。

節分そして立春

今日は節分

 ナンテン130203
 (ナンテン 130203) 

 日が長くなった。今日の埼玉の日の入りは17:10。最も日の入りの早かった12月5日は16:27だから43分も違う。これから最も日の入りの遅い6月末(19:02)に向けて、あと1時間52分も長くなる!!
 お天道様は偉いものです。誰に頼まれたわけでも日当を貰えるわけでもないのに、勤続何十億年! 冬の陽を浴びながら4時間近くU公園近辺を徘徊した還太郎は、改めてお天道様に感謝申し上げる次第。

 さて、まずは前回登場の「コサメビタキ」。今回はポーズもばっちり決めてくれました。

 コサメビタキ130203

 こちらは「アオジ」(青鵐・スズメ目ホオジロ科)。逆光なので色合いが判然としないが、濃いウグイス色の印象が強い。「アオ」は緑も含めた古い意味の青の意でオスの色彩に由来するとのこと。インド、ネパール、ブータン、ロシア南部、中国、台湾、朝鮮半島と幅広く分布。
 「タヒバリ」と姿かたちもサイズもよく似ているが、太めのクチバシが「アオジ」、同細めが「タヒバリ」なので、「アオジ」とした。

 青鵐鳴き新樹の霧の濃く淡く/水原秋桜子
 
 アオジ130203

 「ムクドリ」(椋鳥・スズメ目ムクドリ科)。春日部駅前のロータリー広場の中心にある大木が大集団の「ねぐら」になった時期があった。五月蠅いし、糞爆弾投下の被害者続出。とうとう大木は網で囲われてしまった。
 いまは厄介者扱いのムクドリであるが、ムクドリ一家(親2羽、子6羽)が食べる虫の数は年間百万匹以上との研究があり、害虫駆除の功により「農林鳥」と称えられていた時代もあった。

 ムクドリ130203

 
 いつも素敵なモズ君。

 モズ130203


 『ここは俺の縄張りだ』と言わんばかりの黒猫。当方はTOPの「コサメビタキ」を撮るために動くわけにはいかず、暫しの対峙。写真では見えないが臙脂色の素敵な首輪をしていた。
 
 黒猫130203

 気づいてびっくり。何これ? 畑の銀杏の木の根元にあった。月夜の晩に見たら怖いよね。
 
 畑の番人130203

 これは何と言う花か教えてください。日当たりのいい土手に咲いていました。
(以下、2/7追記)
 ganne@白岡氏が教えてくれた。ホトケノザ(仏の座)とのこと。シソ科オドリコソウ属。名前の由来は葉が仏像の蓮華座(台座)に似ていることから。
 因みに、春の七草の「ホトケノザ」はキク科コオニタビラコ属とのことで別種。白岡氏に感謝。


 何の花かな130203

 こちらは「シバザクラ」かな? 春になるとこの辺り一面がシバザクラだらけになるのですが、今頃咲くものでしょうか?

 シバザクラ130203

よく見ると妙に肉感的な「コブシ」の木。内圧が高そうな膨満感、微妙に女性的な曲線。
コブシ130203

 塩野七生『想いの軌跡 1975-2012』 新潮社

 塩野七生は1993年3月防衛大学の卒業式で次のように述べた。少々長くなるがご覧いただきたい。

 (前略)今の私は「ローマ人の物語」と題した古代ローマ史の連作一本に集中する毎日を送っています。その第二巻がローマとカルタゴの間に闘われたポエニ戦役なのです。それでこの一年というもの、私の頭は、戦略や戦術や武将たちで占められてきたのです。しかも、ポエニ戦役の主人公であるハンニバルもスキピオも、そして私が古代の戦略戦術を勉強するためにとりあげざるを得なかったアレクサンダー大王も、いずれも二十代から三十代にかけての若さで、戦史に残る業績をあげた人物です。(中略)
 まずはじめは、一級の武将イコール一級のシビリアンである、ということです。シビリアンであらなければならない、と言っているのではありません。一級のシビリアンでなければ、戦場でも勝てないからです。
 では、なぜ一級のミリタリーは一級のシビリアンでもあるのか。
 それは、戦争でも戦闘でも、勝利を収めるということが、実にさまざまの要素の結合であるからなのです。勇敢であるだけでは、充分でない。兵士たちを従いてこさせる人望があっても、それだけでは充分でない。

 以下、補給線確保の必要性、戦闘に訴えず勝つための外交術、部下たちのをやる気にさせる心理学的な手腕等々はシビリアン的な才能と説く。
 そして最後は「なぜ彼らにだけ、優れた戦術を考え出すことができたか。それは彼らが一般人よりは柔らかな思考をする人物だったから」と続く。

 『ローマ人の物語』は文庫本で43冊の大作。昔から知ってはいたが、途中で挫折しそうで手が出せなかった。読んでみようかという気になりかけている。

 今回はここまで。明日は立春。皆様、お健やかな毎日でありますように。
 

「大寒」と「立春」のはざまで

 寒中お見舞い申し上げます。 

 今日(1/26)は1/20の「大寒」と2/4の「立春」の中頃。寒さはまだまだ厳しいが、梅や桜の枝先には小さな蕾も見られ、春が近いことを告げている。

 桜の蕾130126

 まずはコゲラ。とにかく止むことなく木をつつき続けるのでレンズの焦点が定まらない。コゲラの頭蓋骨と嘴の仕組みを調べたら、「衝突安全ボディ」のヒントがあるのでは? 結構大きな音をたててドラミングしているのでかなりの衝撃が加わっているはず。ネットで検索すると下記の記事があった。

 『キツツキは頭痛知らず』
 キツツキが堅い木の幹に穴をあける時には、1秒間に20回も嘴(くちばし)で木をつつきます。その時キツツキが1回に受ける衝撃は、時速25キロメートルで壁に頭をぶつけるくらいの大きさです。けれども、キツツキは頭痛や脳震盪(のうしんとう)を起こしたりはしません、何故でしょう?
 その秘密は頭の構造とつつき方にあります。キツツキの脳は、3重のクッションで衝撃からがっちり守られています。クチバシの根本に発達した筋肉と大きくて厚い頭蓋骨の中のスポンジが、頭に伝わる衝撃を吸収します。さらに、キツツキの長い舌の付け根は後頭部にあり、頭蓋骨をぐるりと取り囲むクッションとして脳を守っています。木をつつく時は、木の幹を掴む足を支点にして、梃子(てこ)の原理で体全体を一本のハンマーようにしてクチバシを振り下ろしています。このとき、太い尾羽は体を固定する留め具の働きをするとともに、バネのように働いて振り下ろすクチバシに勢いを与えています。また、木を垂直につつくことも、脳への衝撃を抑えることに役だっています。サッカーのヘディングのように、ボールを額の適切な位置に当てれば頭に響く事がないのと同じ原理ですね。このように、頭の3重ガードと体全体を使った上手なつつき方で、キツツキは振動と衝撃から脳を守っているのです。
 

 コゲラ130126
 
 こちらはコサメビタキ(小鮫鶲)と思う。自信はない。ちょっと向こう向きになってしまった。目のまわりの白いアイリングが特徴。山渓社の「日本の野鳥」によると夏鳥とのことだが、ネットで調べると1月に名古屋で撮影された例もある。 

 コサメビタキ130126
 
 続いてハシビロガモ(嘴広鴨)♂。カモ目カモ科。あいにく逆光になってしまった。クチバシはスコップのような形をしている。採食行動は独特で、1,2羽や、時には何十羽もの群れで、水面をぐるぐると円を描くように泳ぎ回って渦を作る。渦の中心にプランクトンなどを集め、扁平なクチバシを左右に振りながら水ごと吸い込み、クチバシにある歯ブラシ状のものでろ過して食べる。(山渓社の「日本の野鳥」)

 ハシビロガモ130126

 モズ。尾が端まで写っていないのが残念。でも、冬の青空を背景にしてきれいに撮れた。なかなかいい顔をしている。

 モズ130126
 ハシビロガモは白岡運動公園、他の鳥はU公園。

 道路わきの植栽の中に立つサザンカは寒さをものともせず、ピンク、白、紅と色とりどりに咲いている。 

 サザンカ①130126
 
 サザンカ②130126
 
 サザンカ③130126

 今月の読書会は岡潔「春宵十話」(光文社文庫)。

 春宵十話 

 岡潔は言う。「職業に例えれば、数学に最も近いのは百姓と言える。(中略)これにくらべて理論物理学者はむしろ指物師に似ている。(中略)理論物理はド・ブローイー、アインシュタインが相次いでノーベル賞をもらった1920年代から急速にはなばなしくなり、わずか30年足らずで1945年には原爆を完成して広島に落とした。
 こんな手荒な仕事は指物師だからできたことで、とても百姓にできることではない。いったい30年足らずで何がわかるだろうか。わけもわからずに原爆を作って落としたに違いないので、落とした者でさえ何をやったかその意味が分かってはいまい。」


 本の中で岡潔と友人の中谷宇吉郎の連句が紹介されている。まず中谷が「初秋や桶に生けたる残り花」と詠み、それに岡が「西日こぼるる取り水の音」とつけ、さらに「秋の海雲なき空に続きけり」、「足跡もなく白砂の朝」と両者のやりとりが続く。この間、いずれの句も10秒でつけたとのこと。これを以って岡は「ただちにというのは10秒ということだ」と説く。

 この本はちょうど50年前の1963年2月、毎日新聞社から刊行。でも新鮮。

 
 次回の課題図書は三浦しおん「本屋さんで待ち合わせ」(大和書房)。このところ小林秀雄、岡潔と続いたので若手には若干荷が重かった様子。三浦しおんと言ったら歓声が上がった。
 この本は、三浦しおんが日経新聞や読売新聞、その他のメディアに書き綴った書評を編んだもの。古典から現代もの、漫画から短歌などなど、あらゆるジャンルのものが紹介される。どの本も読みたくなって困るほどの名調子。

 では今回はここまで。おまけは昨年4/28の春日部駅前の藤通り。初夏の爽やかな光が皆様に届くといいのですが。お体に気を付けて。

 春日部藤通り120428 

鬼の霍乱

 「生まれてこの方、熱を出したことも風邪ひいたこともない」

ことが取り得だった私も、今回ばかりはいけません。もう約3週間も咳が収まらない。「鬼の霍乱ですね」と会社で後輩にもからかわれる始末。『鬼の霍乱』は、本人に面と向かって言う言葉かと思ったものの、後で辞書で確認すると「普段壮健な人が珍しく体調を崩したときに言う」とのことで、悪口ではないらしい・・・? 「アラ還」はもうすぐ「本還」だけど、もう二度と風邪はひかないと心に刻むのであります。
 まあ、それでも昨日は咳も殆ど出なくなり、行ってきましたU公園。午前中は雲一つない青空、先日の雨に洗われた樹々はいつも以上にきれいで、樹々も草花も野鳥も虫も、温かな秋の陽射しを精一杯楽しんでいるような秋の一日でした。

 U公園散歩の報告の前に先々週末のいわきの様子です。9~10日は青森・仙台、11日~13日はいわきでした。いずれもいわきの実家の庭先の草花です(今回は妻の実家、農家なのでほぼ一年中幾つもの花が咲いている、手入れしているものもあるし、毎年勝手に生えてくるのもある。)。

 「イヌサフラン」、「コルチカム」の名前の方が知られる。
 犬サフラン121013

 秋の花であるが、葉は開花後に出てくる。球根や種子には「コルヒチン」が含まれており、誤って摂取すると皮膚の知覚が麻痺したり、重症になると呼吸困難に陥るという。昔は痛風薬として用いられたとも。葉が後から出てくるとか、ある種の毒を持つというのは、曼珠沙華と同様。「犬サフラン」の葉は食用にされるギョウジャニンニクと、球根はジャガイモやタマネギと間違われることがあるというので、要注意。
 初めてチラッと見たときは地面に挿した造花かと思った。きれいな花ではあるが異様。因みに「犬サフラン」はユリ科、「サフラン」はアヤメ科。

 次は「シオン」。キク科の多年草。薄紫の花の色から「紫苑」と。根および根茎に去痰作用、利尿作用ありとのこと。義姉は「ちょっと野暮ったい花だけど、秋のお彼岸に墓前に供えると結構映えるのよ」と言っていた。 
 シオン121013

 「モミジアオイ」。
 ハイビスカス121013

 ヤマイモの「むかご」。「むかご」って、ヤマイモの「むかご」しかないと思っていたが、「植物の栄養繁殖器官のひとつ」とのことで、他の植物にもあるとのこと。「主として地上部に生ずるものをいい、葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体になる」とのこと。
 ムカゴ121013
 ムカゴこれは「Allium vineale」のむかごとのこと。(Wikipedia)

 むかご=「零余子」。「零余子」と言えば、漱石の「三四郎」の主人公の友人「与次郎」のペンネームではでは? 「れいよし」を「むかご」と読むとは、今日初めて知った。


 ここからが、10月20日のU公園です。

 まずは「キンモクセイ」。モクセイ科モクセイ属でギンモクセイの変種という。中国南部原産で江戸時代に渡来。雌雄異株で日本には雄株しかなく結実しない。芳香あり。桂花の名で呼ばれ、花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶にまぜて桂茶にしたりする。
 
 1978年、アリスの「君のひとみは10000ボルト」がヒット。資生堂のキャンペーンソング。
  ♪ 鳶色のひとみに誘惑のかげり 金木犀の咲く道を
    銀色の翼の馬で駈けてくる 二十世紀のジャンヌ・ダークよ ♪

 因みに、年配の方は芳香剤を思い出すかも? 小林製薬がリビング用消臭剤「キンモクセイ」を発売したのも1978年秋。
 キンモクセイ121020
 
  次は「ヨメナ」。キク科の多年草で、いわゆる雑草とのこと。雑草にしては可愛らしい、だから「嫁菜」とか。
 ヨメナ121020

 こちらは「杜鵑草(ホトトギス)」。ユリ科ホトトギス属。東アジアに分布し19種が確認されているが、日本では13種確認され、うち10種が日本固有種であることから、日本原産と推定されているとのこと。
 この写真は栽培種で珍しいものではないが、黄花杜鵑草、高隅杜鵑草、台湾杜鵑草、上臈杜鵑草、紀伊上臈杜鵑草などはいずれも絶滅危惧種とのこと。
 ホトトギス121020
 
 因みに「杜鵑草」の名は、花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様に似ているから。
 ホトトギスWikipedia (写真はWikipediaから)

 これは「ヨウシュヤマゴボウ」=「洋種山牛蒡」。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草とのことだが、「山ブドウ」ではないのかと思ってしまう。米国原産で明治時代初期以降、各地で雑草化した。
 実を潰すと赤紫色の果汁が出るが、この果汁は強い染料で、服や人体につくとなかなか落ちない。これも有毒植物で、毒性は、根>葉>果実の順とのこと。毒性だけではなく、有益な薬理作用を持つので研究対象になっているとのことだが、まあそれにしても結構危険な植物って多いんだね。
 食用として販売されているヤマゴボウはキク科で、本種とは別とのこと。
 ヨウシュヤマゴボウ121020

 「キクイモ」。花が菊に似て、イモができるために付けられた和名。キク科ヒマワリ属。北米原産であるが、世界中に拡がっているほど繁殖力旺盛。背丈は1.5~3mにもなる。
 キクイモ120915

 お次は「赤い色」の4連発。

 まずは「ナンテン」。メギ科ナンテン属。音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、鬼門に植えるといいなどの俗信がある。
 葉は南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの効果あり。葉に含まれるシアン化水素は猛毒であるが、含有量は僅かなので殆ど危険はなく、むしろ食品の防腐に役立つ。
 南天実に含まれる毒成分としてはナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチニン等々8種に及ぶ。これらの成分から抗アレルギー薬、ケロイド治療薬が生まれているとのこと。人類の知恵も凄いけど、そうした成分を配した神様?も凄い!!
 因みに、生け花などではナンテンの実は長持ちし、最後まで枝に残っている。このことから某地方では、酒席に最後まで残って飲み続け、なかなか席を立とうとしない人々のことを「ナンテン組」というとのこと。要注意!!
 ナンテン121020

 「ハナミズキ」の実です。ハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属。北米原産。開花期の長い植物であるが、赤い実もなかなか見事。1912年に当時の東京市長だった尾崎行雄が米国ワシントンDCに桜を贈った答礼として、1915年に米国から日本に贈られ、その後、各地に広まったとのこと。
 ハナミズキ121020

 「ベニカナメモチ」は『春先に葉が紅葉し、冬に緑色となる一風変わったバラ科カナメモチ属の常緑広葉樹』ということだが、10月なのに紅葉が始まっている。これは「カナメモチ」と「オオカナメモチ」の交配によって育成された「レッドロビン」のようです。このレッドロビンは年に3回ほど刈り込みを行うと、その都度真っ赤な葉が生えてくるという優れもの。10月に刈り込むと早春まで色鮮やかな葉を観賞できるとのこと。
 ベニカナメモチ121020

 赤シリーズ第4弾は「カラスウリ」。ウリ科の多年草。枯れ始まった周りの植物のなかで、真っ赤な実が目立つ。
 カラスウリ121020

 これは7月21日に撮影したカラスウリの花。夜開花し、昼には萎んでしまう。花の縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径数cmの網状・レース状に拡がる。昼に見る花はしどけない感じで、撮るのも若干躊躇した。
 カラスウリ120721

 「フウセンカズラ」。ムクジロ科。花も咲くが、むしろ風船状の果実を見て楽しむために栽培される。これも北米原産。よく茂ったときは非常に涼しげで、最近は「壁面緑化」にも使われる。
 フウセンカズラ121020

 「シュウカイドウ」、秋海棠。シュウカイドウ科シュウカイドウ属。江戸時代中期に中国から持ち込まれ、園芸用に好まれたとのこと。近年は同属の多くの種が持ち込まれて園芸用に栽培されているが、それらはベコニアと呼ばれている。
 シュウカイドウ120917

 バランス 

 おなじみの「セイタカアワダチソウ」。畑の縁に一本立ち。奥に写っている鉄塔は近代科学の力学計算で設計されているのだろうが、「セイタカアワダチソウ」も重そうな花や葉を戴きながらもスクッと立っている。お見事!といつも思うのであります。なかなかのバランスでは。
 バランス121020

 こちらの「ユッカラン」も装飾過剰な錫杖のような花々を見事なバランスで支えている。二度咲きです。
 ユッカ蘭121020

 やはり「ジョロウグモ」の巣が目立ちます。9月下旬の頃は、繁殖期ということで小さなオスも同居していたが、昨日はどの巣にも妖艶さを増し、加えて腹部が大きくなったメスしかいない。哀れオスは何処へ?
 ジョロウグモ121020

 草むらで狩りの最中の猫ちゃん。姿勢を低くして辺りを覗っている。獲物はバッタかもしれないが、野生の血が騒ぐのかな? 気分はブッシュに潜んで獲物を待つライオンかトラ!
 狩猟猫121020

 本日はここまで。
プロフィール

kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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