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ものみなの青きふるさと老いてなほ親いますゆゑかなしきふるさと(岡野弘彦)

7/31、昼過ぎにちょっと雨。瑞々しい花を撮ろうとご近所を一回りした。

 木槿咲く角を曲がれと言はれしが先の角にも真盛りの花(木部眞代)
 s-むくげ20160731ムクゲ

 なおざりに見ざらんとすも日ざかりの百日紅はいのちしぼり咲く(山田あき) 
 s-百日紅20160731サルスベリ

 偶然は寂しくて遠き夜の空に音ともなはぬ花火があがる(長澤一作)

 前回、前々回の拙ブログに掲載した花や動物の名前を、S大先輩がご教示下さったので追記しました。ご興味のある方はご覧ください。また、拙ブログを訪問してくださった方は、誠に恐縮ですが「見たよ」という印として記事の下にある『拍手』のアイコンをクリックしてくださると還太郎の励みになりますので、よろしくお願いします。
  

風鈴を二つ吊るせば風二つ(三木須磨夫)

ほととぎす頻(し)き啼く口の朱のいろ沁みて思ほゆ子規の晩年(熊田敏夫)
 s-朝露20160718スギナ

梅雨ふかし枝垂るる枝にしづもれる青梅の実は愁ひ深めて(杉中元敏)
 s-カタバミ20160716カタバミ

 刻みゆくほどに涼しき香のたちて胡瓜は朝の食欲そそる(末広正己)
 s-クコ20160716クコ

 イチローの白髪頭の風貌は墨染め衣似合う顔なり(亀井清司)
 s-コマツヨグサかな20160718コマツヨイグサ

 緑濃き生駒の谷のせせらぎで遊ぶ少女の肌すきとおる(宮田修)
 s-セミの抜け殻20160718

 夏めく日町に一つの本屋さんA4一枚の閉店通知(宮前咲恵)
 s-ハキダメギク20160718ハキダメギク

 二十年食を支えし鍋の手のとれしが今日も磨きつつ使ふ(安田渓子)
 s-セリ20160718セリ

 からももは十九年ぶりの豊作ぞジャムを作ろう楽しみ広がる(佐川義成)
 s-エノコログサ20160718エノコログサ

 一つ一つ心置くがに箸置に箸横たはる夕餉の卓袱台(潮田清)
 s-小さな花①20160718ホソムギ

 畑のもの洗っただけの夏料理(星野愛)
 s-花火20160718アカメガシワ

 アスパラガス長さ太さを揃へたり(大久保武)
 s-花火②20160718チャガヤツリ

 一宮と一寺青田を境とし(平井辰夫)
 s-黄色の小さな花②20160718

 今回の俳句と和歌は全て7/18付け読売新聞の歌壇・俳壇から。行きつけの喫茶店で、月曜の朝は同紙の歌壇・俳壇を拝見してから、木曜日は週刊文春を斜め読みしてから出社している。
 今日は30℃を上回る暑さ。皆さま、お気をつけてお過ごし願います。

みんみんのみゅーんと力抜きにけり(行方克巳)

7月16日の内牧公園。曇天。

耕さず蒔かず行く雲みてばかり(菅美緒)
 s-赤い実20160716ウワミズザクラ

顔見知りのように揚羽と擦れ違ふ(真角多賀子) 
 s-オレンジの花20160716ノカンゾウ

嘘つきは月冴えるまで走りなさい(工藤恵)
 s-オモダカ20160716オモダカ

団栗をボッケに入れしまま大人(工藤恵)
 s-ハス20160716

蝸牛からまず歩き出す月曜日(工藤恵) 
 s-ハス②20160716

前髪の短かった頃の金魚(工藤恵)
 s-シャワーノズル20160716

くもの糸一すぢよぎる百合の前(高野素十)
 s-ハギ20160716ミヤギノハギ

白樺に月照りつつも馬柵の霧(水原秋櫻子)
 s-シオカラトンボ20160716シオカラトンボ♂

幸せはたとえば読書青嵐(田淵古水)
 s-アブ20160716アオメアブ

蝉の朝愛憎は悉く我に還る(波郷)
 s-アキアカネ♀かな20160716シオカラトンボ♀

風鈴のちひさき音の下にゐる(黄枝)
 s-アカタテハかな20160716ヒメアカタテハ

影を持つほどに目高の育ちけり(中村重雄)
 s-ザリガニ20160716アメリカザリガニ

冷奴隣に灯先んじて(波郷) 
 s-マメコガネかな20160716マメコガネ

初蝶や吾が三十の袖袂(波郷)
 s-黄色の蝶20160716モンキチョウ

炎天より僧ひとり乗り岐阜羽島(森澄雄)
 s-日本カナヘビ尾は再生中か20160716カナヘビ

背泳ぎの空のだんだん恐ろしく(石田郷子)
 s-ヘクソカズラ20160716ヘクソカズラ

噴水を濡らして去りし日照雨(出口善子)
 s-フジ20160716フジ

蝉涼し足らぬねむりをねむりつぐ(秋櫻子) 
 s-花②20160716

蛍袋に雨宿りして行かぬかと(中原道夫)
  s-花20160716コヒルガオ

山の雨たっぷりかかる蝸牛(飯田龍太)
 s-茎20160716セイタカアワダチソウ
 
美しき過去絵日傘にをさめけり(稲畑廣太郎)
 s-黄色の花20160716ルト゜ベッキア

 皆さま、お健やかにお過ごし願います。

梅雨晴れの虹大利根を跨ぎけり(大西八洲雄)

 G線上のアリア幻聴木下闇(篠田純子)
 ネムノキ20160710

 夢の続き見むと忍びぬ木下闇(東島若雄) 
 ハス20160710②

 夏痩といふ憧れのやうなもの(長山あや)
 雑草20160710

 泡盛に今日の記憶を消し去りぬ(松村響子) 
 内牧20160710

 炎天や地は静けさを極めたる(増田大) 
 カメムシ20160710

 遠雷が遠雷を連れ去りゆきぬ(蔦三郎)
 チョウトンボ20160710チョウトンボ。

 皆さま、お元気で!

中国、常熟・上海、3泊4日

 先ずは7/5(火曜日)の常熟市。前日は大雨・大風の荒天だったとのことで、空がきれい。常熟は上海市街から西方へ80kmほどに位置する。いわき市ほどの面積(1,264平方km)、人口200万人(いわき市の人口は約30万人)。ホテルの21階の部屋から見ると、見渡す限りビルやマンションで埋まっている。写真ではよく分からないが、通り沿いには幅広い緑地帯が設けられている。
 常熟20160705
 常熟市の北側は揚子江。常熟港には5万トン級の船舶が停泊可。同市に進出している日系企業は約220社。夜は日本料理店に行ったが、毎週火曜日に九州から魚等の食材が空輸されてくるとのことで、火曜日の飲み会となった駐在員は、真っ先に刺身を注文。ビール、焼酎(富乃宝山)の一升瓶(ボトルキープができる)、日本酒少々、色々食べて最後はざるそば。どれも博多の居酒屋で食べている味!! 4人で28,000円。博多の居酒屋で飲むよりは高いけど (というか、博多が安くてうますぎるのだが・・・)、ビックリする値段ではない。
 町中に出ると電動バイクが全盛。免許書もヘルメットも不要とのこと。要するに電動自転車の進化形として扱われているらしい。ナンバープレートもなければ保険もなし。時速40~50kmは出ているのに・・・。訪問先の会社でも、駐輪場に充電設備を設置したとのこと。

 こちらは7/8の上海・東浦地区。梅雨時なので、連日夕方になるとスコールがあり、空がきれい。
 上海20160708

 新しく作られた街。幹線道路は片側4車線、幅広い緑地帯が設けられている。樹木の成長とともに街は一層きれいになっていく。今回の出張の同行者は、中国は3年振りとのことで、「3年前と比べるととてもきれいになっている」と感心していた。
         上海20160708②

 3車線分ほどもある緑地帯。
 上海20160708③

 日本では中国経済の停滞ばかり報道されているが、実際に現地に行くとそんな感じはしない。6%程度の成長に減速したというが、その6%はタイ国の経済規模に匹敵するのだから、毎年タイ国が1個誕生していることになる。鉄鋼等の過剰設備に苦しんでいる業界もあるが、世界第2の経済規模の国の6%成長はやはり大きい。
 中国の方と話をすると、政治は政治、経済は経済と割り切っている。自分の身の回りに日本へ観光などで行ってきた人が格段に増え、生の情報に接することで、むしろ日本への憧れは高まっているとのこと。

 それにしても、還太郎にとって、中国は人口も経済も街並みも巨大すぎるし、変化のスピードもすごい。巨人国の回転木馬に乗せられてしまった小人のような気分に陥ってしまう。(カメラを持って行かなかったので、今回の写真は全て携帯電話で撮影。なお、「青空」はいつも見られる光景ではないことをお断りしておく。)

 皆さま、お健やかにお過ごしください。

海彦に山彦に七月の来し(稲畑廣太郎)

 野に置きて父の匂ひの夏帽子(堀本祐子)
 s-白い花20160703オモダカかな?

 炎天の街の歪みに迷ひ込む(小澤克己)
 s-黄色の花20160703 ヤブカンゾウ。

 風鈴や風の上澄みのみ掬う(片岡秀樹)
 s-はな20160703クレオメ。

 わが影の濃きに躓く炎天下(中島たまな)
 s-はな②20160703ベルベットクイーンかな?

 散歩の汗乾くまで読む山頭火(松崎鉄之介)
 s-しろつめぐさ20160703シロツメグサ。

 一匹の蟻の行方や楸邨忌(涼野海音)
プロフィール

kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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