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土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

「土潤溽暑」は24節気「大暑」の次候(7/28~8/1)。このころ、蒸し暑さも極みを迎えるの意。

 さて、昨日も今日も薄曇りで、写真を撮るには光量不足。今回の写真は、7/19のいわきの農家の庭先で撮ったもの。こちらも光量不足の感あり。

 布施英利『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』(海鳴社)を読んだ。この本は、解剖学者・三木成夫氏の教え子の布施英利氏が、三木氏の業績を紹介する形となっている。以下、「」内は布施氏の要約。『』内は三木氏の発言・著述。三木氏は、胎児の顔の日々の変化を詳細に観察した。

 「人類の進化の歴史において、海の中で暮らしていた魚たちが、両生類・爬虫類へと進化して「上陸」していくが、その1億年にわたる生命のドラマと同じことが、胎児の顔の変化において、再現されているというのだ。胎児の世界とは、『30数億年の生命進化の圧縮』なのだ。」
 s-百合20170719
 ユリ(花名はS先輩からご教示いただきました)

 まずは、受胎32日目。三木氏は『魚の面影』と言っている。
 『真一文字に裂けた口」と首すじに深く刻まれたエラ孔の列』。『そこにはまぎれない「鰓裂(さいれつ・えら)の形象が鮮やかに浮かび上がっている。横一文字に裂けた口につづいて右四条、左五条がそれぞれ識別される。』
 『おれたちの祖先は、見よ! この通り鰓をもった魚だったのだ・・・と、胎児は、みずからのからだを張って、そのまぎれもない事実を、人びとに訴えようとしている。』
 「さらに手の形を見ると、そこに指はなく、まさに『魚の鰭(ひれ)』である。」
 s-ウリ科20170719

 「続いて、35日目の胎児の写真を見ると、『ここからは次第に両生類カエルの面影が浮かび上がってくる』、つまり、35日目の胎児は両生類なのだ。」
 s-百合②20170719
 オニユリ

 「36日目の胎児をみよう。そこには『爬虫類の面影がある。魚から両性類を経て、胎児はどうやら上陸したようです。そうです。まさに、この36日にそれまで魚の心臓だったものが、その中に隔壁ができて、右と左に分かれるのです。』」
 s-黄色の花20170719
 マリーゴールド

 『次は38日。ここではもう毛ものの面影を見ずに済ますことはできないだろう。まさに、狛犬の鼻づらです。ここではもう哺乳類の面影がそこはかとなく漂っています。』
 『さて、これで32日から38日までの胎児の顔を見てきました。そこには、古代デボン紀の魚の時代から、中生代初頭の獣形爬虫類の時代にいたる1億年を越す"幻の上陸劇"の再現が見られるのです。1億2千万年がそこでは1週間で経過しているわけです。』
 s-赤い花20170719
 ヘネロカリス

 昨日の晩は、最近退社した友人が遊びに来てくれて、神立駅近くの「○○食堂」へ。昔の駅前食堂そのまま。ある日の昼の日替り定食は、鯖焼き+野菜のお浸し+香の物+ごはん大盛り+味噌汁+コーヒーで650円。元気も愛嬌もたっぷりのご婦人3名が主力選手。友人は「ちょっと一杯セット 950円」を選択。ビール、焼酎、日本酒のいずれか1杯と肴が5種ほど。肴が5種もついていたら1杯では済まず、2杯、3杯、4杯、5杯と進むこと必定。
 我々もお店の作戦通りビール・ハイボール・焼酎と進み、仕上げにちょっとだけ日本酒。3時間ほどで散会。一人3,000円ほどであった。感謝感謝。 
 一夜明けて、本日は朝5時半から昨夜の痛飲を反省しつつ・・・約1時間歩いた。皆さま、お健やかにお過ごし願います。

鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)

「鷹乃学習」は「小暑」の末候(7/17~22)。梅雨も明けて、鷹の雛鳥も羽ばたきを始める頃の意。

 浴槽をさかさになって洗ひゐるこのままかへらうあたたかい海へ(福井和子)
 s-レンコン田の向こうに筑波山20170717
 鶴沼公園近くから筑波山を望む。

 ガスレンジをまめやかに今日は磨きをり生きる意志などとは別のことにて(斉藤史)
 s-向こうまでレンコン田20170717
 これは別の場所。向こうの家並みまでレンコン田が続く。

 ほっとけばよかった物を片付けて肝心のときにゆくえの知れず(高橋禮子)
 s-亀城の櫓20170717
 土浦城、別名亀城(きじょう)の櫓。

 熱帯雨林より来しやうな男ゐて涼しげに夏の庭掃きはじむ(日吉那緒)
 s-土浦城地図20170717
 亀城は平城。幾重にも巡らせた濠を固めとする水城の由。

 あかつきのガスに点火すぽ・ぽ・ぽ・ぽと火の子神の子輪になって踊る(小島ゆかり)
 s-亀城のスダジイ201710717
 亀城のスダジイ。樹齢推定500年、胸高周7m、樹高16m、枝張り21m。

 階段の掃除終えきし少年に河は語れり遠い街のこと(寺山修司)
 s-のうぜんかずら20170717
 凌霄花。

 生ごみでも捨てて来てよと妻の言ふ掃除機さげて近づきながら(金子貞雄)
 s-むくげ20170717
 木槿。

 ああああと声に出だして追い払うさびしさはタイル磨きながらに(阿木津英)
 s-久松医院のクロガネモチ20170717
 亀城の近く。久松医院のクロガネモチ。樹高10m。

 長二さんする筈も無い掃除などするから子供作文に書く(東長二)
 s-西蓮寺大公孫樹①20170717
 西蓮寺(さいれんじ)。山百合展の幟に誘われて訪問。公孫樹や桜の名所とのこと。

 アイロンの熱きくちばしワイシャツに押し当て唄ふ〈遠くへ行きたい〉(栗木京子)
 s-西蓮寺の大公孫樹②
 公孫樹は2本あり、樹齢推定1千年、樹高は25mと27mの由。

 しあわせのかかる形か日の中にあまたを干して祝祭のごと(田井安曇)
 s-西蓮寺の聖徳太子像20170717
 イケメンの聖徳太子。4頭身?がフィギアっぽい感じを醸し出している。

 つまり雑巾しぼるおと聞いた途端に世界がかわったのだ(香川進)
 
 今日行った亀城のすぐ近くに「土浦小学校」がある。校舎の壁面に『祝大関昇進 高安関 平成13年度土浦市立土浦小学校卒業生』と掲示されていた。市内の飲食店では稀勢の里と高安の写真や手形をよく見かける。
 あれ、 いま高安が2敗目を喫してしまった(´;ω;`)。 ガンバレ 高安   皆さまもお健やかにお過ごしください。

 

蓮始開(はすはじめてひらく)

「蓮始開」は24節気「小暑」の次候(7/12~16)。

 還太郎は7月から茨城県土浦市で暮らしている。通勤は車で10分未満。先月までの片道1時間半の通勤から解放され、朝も晩も時間はたっぷり。霞ヶ浦総合公園の蓮がきれいだと聞いたので、行ってきた。

 蓮の葉に玉ゆら結ぶ朝露の大き小さきいずれも晶(すず)し(秋山佐和子)
 s-霞ヶ浦20170715

 冲(むな)しきが若(ごと)くしあれと念じけむ墨もて描く蓮(はちす)白花(片山貞美)
 暁風涼月20170715
 名前は「暁風涼月」、原産地は(湖北省武漢市)。以下同様。

 睡蓮の円錐形の蕾浮く池にざぶざぶと鍬洗ふなり(石川不二子)
 紅富士20170715
 紅富士(土浦市)
 
 蓮の葉は静かになりぬ戦いにさやぎて死にし兵のごとく(香川進)
 一天四海20170715
 一天四海(日本在来種)。

 水上の雅歌の如しも睡蓮の花ことごとく発光すれば(山下雅人)
 Mrs Slocum20170715
 Mrs.Slocum(USA)
 
 大賀ハス水のうえしげく咲きほこるその下いかに根っ子の修羅場(加藤隆枝)
 月の兎20170715
 月の兎(京都府久御山町)。
 
 長江のほとりゆ来たる乾草(かんそう)の中より拾ふ蓮実(はすのみ)四つ(石川不二子)
 紅万万20170718
 紅万万(日本在来種)
 
 睡蓮の葉はなまけもの水面にひつたりと青き己を伸べて(奥村晃作)
 嬌蓉三変20170715
 嬌蓉三変(北京市)
 
 花びらを散らすことなく身を閉じて睡蓮水に還りゆきたり(陣内容子)
 紹興紅蓮20170715
 紹興紅蓮(浙江省紹興市)
 
 陶酔はきみだけではない睡蓮がぎっしりと池に酔ひしれてゐる(前川佐重郎)
 墨荷20170715
 墨荷(浙江省杭州市)
 
 睡蓮の閉ぢて色濃き花びらに明日も開かむ明るさのあり(林三重子)
 藤壺蓮20170715
 藤壺蓮(京都市)
 
 咲き急ぐことなどはなし睡蓮の葉あひにひとつ莟(つぼみ)のまろき(女屋かづ子)
 天照爪紅20170715
 天照爪紅(土浦市)

 交配をみづから拒む蓮の話今朝の思ひすがすがしけれ(大河原淳行)
 青菱紅蓮20170715
 青菱紅蓮(湖北省武漢市)
 
 梅を干し山椒を煮て文月は虚しみすごす夏の忌近し(相原由美)
 西円寺青蓮20170715
 西円寺青蓮(長門市)

 汲み置きし八ツ手がもとの井の水を白蝶飲みをり今日半夏生(尾崎敏子)
 蓮④20170715

 人前にさらしてもよい願いのみ書きて結える笹の細枝(河野里枝)
 蓮③20170715

 平瀬さん逝かれてけふではや一年商店街は七夕祭りです(東郷良子)
 蓮②20170715

 石臼のずれてかさなりゐし不安よみがへりつつ遠きふるさと(大西民子)
 蓮20170715

 蓮の葉の水面に鮒は躍り出で力みなぎる鱗の光(大島史洋)
 睡蓮20170715
 これは睡蓮。

 蝶追ひて見知らぬ森の路ゆきぬ子の背を隠す夏草の花(大野誠夫)
 水辺の花20170715
 ミソハギかな。

 わが知らぬ死後の世界もかくのごと微風のまにま花匂ひ来る(大野誠夫)
 水辺の花②
 アサザ。

 文章のいづくに果てむおとろへていよよ濃き桔梗(きちこう)に陽がさす(塚本邦雄)
 水辺の花③20170715
 サワギキョウかな。

 朝は8時前には会社に到着。8時25分からラジオ体操。間接部門は8時半始業だが、手分けして20分間ほど事務所内外の掃除をするのが恒例となっている。もちろん還太郎も参加。落葉を集めたり、雑草を引き抜いたりで汗びっしょりになるので、掃除終了まではTシャツ。掃除終了後に制服に着替える。毎朝のラジオ体操と掃除を暫く続けたら相当の健康体になるのではと期待。
 
 皆さま、ご自愛専一に願います。  
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kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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