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虬竜の怪(きゅうりゅうのかい)


 「虬竜」は中国の伝説中の瑞獣で、神馬であり、馬が八尺以上になると竜になる。その竜の中で二本の角のある竜が虬となる。(今年のタイトルは漱石・『草枕』の難解熟語)

 今回の短歌は『昭和万葉集秀歌 【三】 四季・自然』(講談社現代新書・上田三四二 編、昭和60年1月刊)から。作者名の後の数字は昭和何年の、或いは昭和何年何月の発表かを示す。

 葦の葉にゆれつつすがる行々子(ぎょうぎょうし)声啼くときに口あかく見ゆ (松村英一・9.6)
 *「行々子」=オオヨシキリ。葦原草原に住み、「ギョッギョッ」と囀る。

 s-朝霧の須賀海岸2180727
7/27、朝霧の錦須賀海岸。

 降る雨に五位鷺渡るすがしさよ苗田の中に白き影ひく (田中藤太郎・11.9)

 s-ユリ20180727

 深山木(みやまぎ)のはるかに高きこぬれより、朝雲わきて夏は来にけり (安東聖空)
 *「こぬれ」=木末。こずえ。

 s-メマツヨイグサ20180727
 メマツヨイグサ。

 ふるさとの盆も今夜はすみぬらむあはれ様々に人は過ぎにし (土屋文明・10)


 s-平衡感覚20180727
 平衡感覚!

 夏の草花
 吹き過ぐる風は乾けりかがやかに揺れては紅き芍薬の花 (川田順・6)

 s-ミズナス20180730
 以下、7/30の畑で。水ナス。

 瀝々(れきれき)と吹き上ぐる風に火の山は朱のつつじの波荒立てり (鶴見和子・14)
 *「瀝々と」=みずのしたたる音や風の時折ふくさま。

 s-ピーマン20180730
 ピーマン。

 おもはざる森のたかきに咲き垂れて花房長き藤を見にけり (石井直三郎・13.3)

 s-ピーナッツ20180730
 ピーナツも元気に成長中。

 泰山木の花はゆふべにおとろへて広葉(ひろば)がくりにすでにかそけし (森川汀川・9.8) 

 s-トウモロコシ20180730
 今年のトロモロコシはカラスの攻撃を受けてない。なぜ? 
 
滝しぶきかかれるそこら一めんの藺草(いぐさ)の色の青きすがしさ (金子薫園・3.7)
 *「藺草」=イグサ科の多年草。湿地に生える。茎を畳表などに用いる。

 s-キュウリ20180730
 キュウリは朝夕2回収穫。

 山ふかく細き流れのせくところゆすられている虎杖(いたどり)の花 (今井邦子・6)
 *「せくところ」=せばまっているところ。「虎杖」=タデ科の多年草。若芽はウドに似る。紅色の斑点がある。夏、淡紅色、または白色の花を穂状に開く。若芽を食用とし、根は薬用とする。

 s-カボチャ(ほっこり姫)20180730
 カボチャ「ほっこり姫」の花。
 
うす紅き枝はかくれて しみじみと ははきの花も咲きそめりけり (東城士郎・44)
 *「ははき」=帚木(ほうきぎ)。アカザ科の一年草。夏、淡緑色の細花をつける。

 s-西瓜20180730
 西瓜も甘くておいしくできた。
 

 わが心かすか明るむ思ひして宵の衢(ちまた)に蛍を買ひぬ (岡井弘・7.8)

 s-スベリヒユ②20180730
 サツマイモの畝間を覆い尽す「スベリヒユ」。とにかく成長が早い。引き抜いて放置して10日ほどたっても枯れない。それどころか茎から根を出して甦ってしまう。

 薄紙の中に蛍を光らせてたからのごとく子は持ちまわる (小田清一・11)

 s-スベリヒユ③20180730
 一株でこんなにも育つ。厄介な雑草なのだが、ω-3脂肪酸を多量に含む健康食品であり、山形県では「ひょう」と呼び、茹でて芥子醤油で食べるという。沖縄県では「念仏鉦」(二ンブトゥーカー)と呼ばれ、葉物野菜の不足する夏場に重宝されるとも。トルコやギリシャでも食される由。ならば、サツマイモではなくスベリヒユを栽培すればひと夏に何回も収穫できるのだが・・・?

 ゆふ闇の空をとほりていづべなる水にかもゆく一つ蛍は (斎藤茂吉・15)

 s-スベリヒユ①20180730
 黄色のかわいらしい花も咲かせる。
 

 あかつきの蝉のひとこゑが諸声(もろごゑ)を誘ふあはれをききとめにけり (吉野秀雄・22)
 *「諸声」=和して発する多くの声。

 s-百日紅20180730
 サルスベリ。

 夕立の雨うちふれり庭のへにひとつの蝉の啼きとほるこゑ (土田耕平・8)

 s-カスミソウ20180730
 花期は過ぎて枯れ始めたカスミソウに夜来の雨が付き、満開の花のようになった。

 川鴉なきすぎゆきぬたぎつ瀬のたぎち輝き流るるうへを (若山牧水・13)

 s-オニユリ20180730
 多分、オニユリ。

 「平日に家にいる」という不思議な感覚にも慣れてきた。還太郎の住むアパートには16台分の駐車場があり夜は満車になるが、日中は2,3台しかない。皆さん「お勤め」にお出掛け。近くの総合病院の駐車場は朝から満車状態だけど、日中のコンビニはガラガラ、役所に行ってもほとんど待たされない・・・。満員電車ではなく、いつでも座れる電車状態。とにかく街全体が静か。
 
 明日から8月ですね。皆さま、お元気にお過ごし願います。
 

溌墨淋漓(はつぼくりんり)

溌墨淋漓(はつぼくりんり)は筆に墨をたくさん含ませて、勢いよく雲や煙などの風情のある様子を描くこと。「溌墨」は水墨山水画の技法の一つで、墨の濃淡の変化を使い、明暗を表現したり、墨をはね散らしたりして表現する画風。「淋漓」は勢いがあふれ出ている様子。(今年のタイトルは漱石『草枕』の難解熟語)


 今回も短歌は『昭和万葉集秀歌 【二】 相聞と挽歌』(講談社現代新書、岡井隆 編、昭和59年12月刊)の「病床の日に」から。作者名の後の数字は昭和○年○月の発表かを示す。年のみの表示もあり。

 しばらくを抱き起されて見る小庭わが播しものなべて芽吹ける(鶴逸喜・31.9)
 
 s-出荷20180705
 7/5の出荷品。左から白タマネギ、ジャガイモ、カボチャ(ほっこり姫)、紫タマネギ。楽しむことが優先なので、基本的には少量多品種栽培。ただ、サツマイモとカボチャは雑草対策も兼ねてやや多い。

 李白の詩読み終へし時住み古りしこの病室を狭くおぼゆる(峰梨花・30.3) 
 
 s-はやと20180709
 「はやと」という品種。見てくれはゴツゴツとしているが、包丁がすんなり入る柔らかさ。中辛のカレーに入れて食べたら、ジャガイモよりも煮崩れせず、もっちりしていてなかなか美味。ただ、いわきではなじみがないようで、売れゆきは芳しくない。 妻からは「気の利いたPOPを作るように」との御下命あり。

 何待つとなき半身を起こしをりほたるの光と息づきあひて(相良宏・31)

 s-くもの巣にあめ20180706
 蜘蛛の巣に雨。 

 泣きながら生(あ)れ来しときも一人ゆゑ死にゆく時もひとりと思ふ(滝沢亘・28.10) 

 s-紫の花20180706
 ヒメランタナ。

 血を吐きてゐれば父母らが暗闇にこもごも顕(た)ちて我を励ます(黒須牧郎・29.12)
 
 s-まだら模様の花②201807
 ヒャクニチソウかな? 不気味 !

 母にすがり向きかへ臥せば鮮(あたら)しき麦生のみどりよ吾は生きたし(千葉千代子・50)

 s-まだら模様の花201807
 こちらも不気味 ‼

 ふるさとの野川の氷ひび割るる音ときこえて肋(あばら)切られをり(伊藤祐輔・28.9)

 s-キク201807
 タイカンマツバギク。

 ハンセン氏病
 (らい)を病む我を見給ふ父の眼は死ねよと如し生みの子我に(瀬戸愛子・28)

 s-蓮20180706
 スイレン。

 6/29にいわきへ引っ越した。2,3日は片付けやら種々の手続き。そして7/7には、いわきから車で1時間強の母畑温泉「八幡屋」に1泊。兄弟とその伴侶たちが集まって母の卒寿の祝い。食事も温泉も言うことなし。翌朝の朝食バイキングも素晴らしかった。
 9日からは妻の指導のもとで本格的に畑仕事に参加。「晴耕雨読」を気取ってみたが、晴天続きで「晴耕」ばかり。「雨読」の日がない。土日だって晴れていれば畑に「出勤」。 まあ、そうはいっても11、12日は都内で飲み会。15日もいわきで飲み会。
 
 皆さま、くれぐれも熱中症にはご用心願います。(写真編集ソフトの調子が悪く、今回は短編になりました。)

面前に娉婷(ひょうてい)と現れたる姿に

娉婷(ひょうてい)は女性の穏やかな美しさがあること・そのさま。(今年のタイトルは漱石『草枕』の難解熟語。)

 今回も短歌は『昭和万葉集秀歌 【二】相聞と挽歌』(講談社現代新書・岡井隆 編・昭和59年12月刊)から。(作者名の後の数字は昭和何年何月の発表かを示す。何月か不明の場合は何年かのみ。)

 木隠(こがく)りの芝に陽の斑(ふ)を静かに踏み君去りゆけば佇(た)ちて見送る(中西進 28.6)

s-発電所20180701
  6月29日、還太郎は土浦市から福島県いわき市へ転居。翌30日には引っ越し荷物もほぼ片付き、7月1日、早朝散歩へ。上掲の写真は鮫川河口付近。5時17分。対岸の石炭火力発電所が朝霧に囲まれている。

 たなぞこを重ね寂しさをわかち合ふ風鳴る高き窓に向ひて(山口智子 28.2) 
 *たなぞこ=たなごころ、てのひら。

 s-釣り人20180701
 5時35分、朝霧は更に深くなるが、20~30m間隔で太平洋に向かい立つ釣り人は怯む様子なし。
 
 もろこしの穂に月ありしかの夜よふるへて我を抱き給ひき(福田節子 27.6)

 s-アザミ20180701
 ノアザミ。
 上掲の写真以下は、海岸沿いの防風林の中を通る小道で。「防風林」ということで、一定の手入れがなされている様子。日射しも避けられるので、絶好の徘徊コースかも。
 
 灰黄(くわいくわう)の枝をひろぐる林みゆほろびなむとする愛恋ひとつ(岡井隆 28.6)

 s-白い花20180701
 スイカズラ。

 快活にほほえみいしが美しき頬をつたいて落ちしひかりよ (篠弘 32)

 s-赤い花②20180701
 バラ。

 かなしみの遂に祈りのごとくなるこの夜半ひそかに君の名を呼ぶ(荒金千代 31.6)

 s-黄色の花20180701
 メマツヨイグサ。

 君住める故に愛せしこの街の雪積む駅の停車短く(葉山宣淳 33)

 s-赤い花20180701
 ヒメオウギズイセン。

 雪しろの はるかに来たる川上を 見つつおもへり。斎藤茂吉(釈迢空 30)

 s-黄色の花②20180701
 オオキンケイギク。

 みいのちは今日過ぎたまひ現身(うつしみ)の口いづるこゑを聞くこともなし(佐藤佐太郎 31)

 s-ネギ畑20180701
 鮫川の堤防の内外の農地はネギ畑が多い。収穫時期をずらすべく何回かに分けて植えている。なかなか一直線というわけにはいかない。

 今日の歩数10,706歩。体重もあと600gで70kg台。明日はサツマイモ植え付け用の畝を100mほど作るので、明日にでも「夢の70kg台達成」かな ❢
 皆さま、もう梅雨明けとか。暑くなります。ご自愛専一に願います。



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kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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