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虚蝉之 代者無常跡 知物乎 秋風寒 思努妣都流可聞(大伴家持)

 うつせみの世は常なしとしるものを秋風寒(さむ)み偲(おも)ひつるかも

 今年のタイトルは『万葉集』から。 「この世ははかないものだと知ってはいますが、秋風が寒く、(妻のことを)思い出します」の意。この歌は天平11年(西暦739年)の作。ひと月前に奥様を亡くしている。 

 今回の写真は全て還太植物園。(これから出かけるので短歌はお休み。)

 s-ヒガンバナ20190924
 ヒガンバナ。

 s-トキワハゼ20190924
 トキワハゼ。

 s-トキワハゼ群落20190924
 同群落。

 s-スミレ20190924
 スミレ。もう花期の終盤かな。

 s-アオシソ20190924
 青シソ。
 
 s-フヨウ②20190924
 フヨウ。

 s-フヨウ20190924
 フヨウ。フヨウの花には来客が多い。 

 s-コフキコガネムシかな20190924
 コフキコガネムシかな。 コアオハナムグリかな。(9/30訂正)

 s-コハナグモ20190924
 コハナグモ。もしかして「人面蜘蛛」 ?

 s-カメムシ20190924
 カメムシだと思うが、調査中。 植木屋の松吉さんとS先輩から、「クロウリハムシ」とご教示あり。
 
 s-ケムシ20190924
 こんな来客も。種名は調査中。(ケムシ・イモムシ図鑑を発注済み)
 『イモムシとケムシ・チョウ・ガの幼虫図鑑』(小学館・2019年5月第2刷発行)で調べたが、フタトガリアオイガかな。生息地は関東以西となっている。ただ、食草の葉の表で見られること、フヨウやオクラなどを好むこと、そして体の模様などから推定した。
 
 この図鑑は約1,100種を掲載。75分のDVDも付いている。(9/28、追記)

 s-img050 (2)

 s-イチモンジセセリ20190924
 イチモンジセセリ。

 s-ベニシジミチョウかな20190924
 こちらはマルバハッカへの来客。ベニシジミチョウ。

 s-ベニシジミチョウ②20190924
 同蝶の側面。

 s-ナツメ20190924
 ナツメ。数十個も実をつけたのでナツメ酒を作ろうかなと。

 s-スダチ20190924
 スダチ。植木屋の松吉さんが「還太郎さんの焼酎用に」と2本植えてくれた。

 s-ザクロ20190924
 ザクロ。今年実がついたのは1個だけ。

 s-エゴの実20190924
 エゴ。実は有毒。但し、小鳥たちには人気の実で、特にヤマガラ、シジュウカラなどの大好物とのこと。

 家の前の畑の「雑木林化」を始めて約半年。段々と雰囲気が良くなってきた。先行きが楽しみ。

 気温の変動が激しいですね。皆さま、ご自愛願います。

 

庭草尓 村雨落而 蟋蟀之 鳴音聞者 秋付尓家里 (作者不明)

 庭草に村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり

 今年のタイトルは万葉集から。「庭の草に村雨が降って、こほろぎの鳴く声を聞くと、秋の訪れを感じます」の意。
 
 今回の短歌は、『現代短歌集成』(角川学芸出版・2009年11月刊)の第3巻「自然詠」の中の「故郷」から。作者名のあとの数字は西暦の下2桁で、発表年を示す。

 ふるさとのつがの根本にたまりたる落葉の下に帰ろうべしや (山崎方代・55)

 s-紫の花②20190923
 今朝も朝露しとどの農道散歩。キツネノマゴ。

 古国に築地崩れてのこれるをわれはひそけきをとめにてゆく (清原令子・57)

 s-紫の花20190923
 ヨメナ・・・、 カントウヨメナ。以下、朱字はS先輩からのご教示。

 帰りきてこころにぞ沁む『ふるさとは遠きにありておもふもの』とか (筏井嘉一・65)

 s-黄色の花②20190923
 季節外れの花をつけているけどナズナに見える。 イヌガラシ。

 石臼のずれてかさなりゐし不安よみがへりつつ遠きふるさと (大西民子・66)

 s-黄色の花20190923
 同上。

 故里に憑かれしわれと人嗤(わら)へ郷土は恋し亡き親のごと (窪田空穂・67)

 s-ヤブマメ20190923
 ヤブマメ。

 ものみなの青きふるさと老いてなほ親いまゆゑかなしふるさと (岡野弘彦・72)

 s-ヤブツルアズキかな20190223
 ヤブツルアズキ。 

 ふるさとの檜山の闇の匂ふ夜ぞ身の疼くほど恋ほしきちちはは (岡野弘彦・78)

 s-なにかな20190923
 調査中。 ヒナタイノコズチ。

 ここに 生命果ててもいいと思う 故郷の海の青さだ。 (井伊文子・80)

 s-チカラシバ20190923
 チカラシバ。

 ふるさとの信濃を遠み秋草の竜胆の花は摘むによしなし (若山喜志子・81) 

 s-センニンソウ20190923
 センニンソウ。

 あしひきの山又山のふるさとの問答無用の秋の日没 (狩野一男・87)
 
 s-ケツユクサの後ろ姿20190923
 ケツユクサの後ろ姿。

 柿の木の向こうの山は澄みに澄み故郷信濃の空につながる (堀江玲子・87)
 
 s-キク科②20190923
 ヒメジョオン。

 来し方を思ひて独り故郷の人住まぬ家に囲炉裏火を焚く (北原由夫・90)

 s-キク科20190923
 調査中。 ヒメムカシヨモギ。

 生まれきてひめかたつむり角にふる露のひかりのあをき故郷 (小池光・95)

 s-キクイモ20190923
 キクイモ。

 生地こそ聖地なるとの講演に古里遠き潮鳴り聞こゆ (高尾由己・96)

 s-イネ科②20190923
 セイバンモロコシかな

 席ゆづらんと青年が立ちて微笑せりわれは故郷に畑打つ母か (山本かね子)

 s-イヌタデ20190923
 ハナタデかな。 サクラタデ。

 (しゅ)は土に落ちて育ちしそのところ杳(とほ)き記憶を故郷という (岡部桂一郎・02)

 s-アレチウリ20190923
 アレチウリ。

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 吉川英治の『忘れ残りの記』を読んだ。裏表紙の惹句は次の通り。

 厳父の家業失敗により、著者は11歳で実社会に抛り出された。以来、印章店の小僧、印刷工、給仕、小間物の行商、港の船具工など幾多の職業を経験し、浮世の辛酸をなめ尽す。幼いながら一家の大黒柱としての自覚、また逆境に芽生える思慕の情、隆盛期の横浜が著者に投げかけた強い色彩----その波乱に富んだ少年期を回想した四半自叙伝であり、吉川文学の原点でもある。

 この本は『吉川英治歴史時代文庫』(講談社刊・全80巻・補巻5、計85巻)の中の一冊。
 
 朝晩はめっきり涼しくなりました。夏の疲れが出る頃です。皆さま、ご自愛願います。 

秋野尓 開流秋芽子 秋風尓 靡流上尓 秋露置有  (大伴家持)

 秋の野に 咲ける秋萩秋風に 靡(なび)ける上に 秋の露置けり
 
 今年のタイトルは万葉集。「秋の野に咲いている秋萩が、秋の風になびいている上に、秋の露がのっています」の意。天平15年(西暦743年)の作品。

 今回の短歌は、『現代短歌集成』(角川学芸出版・2009年11月刊)から。作者名の後の数字は西暦下2桁で発表年を示す。

 ひそひそと海が囁くむかしむかしお前を産んだ記憶があるよ (井川京子・92)

 s-アクアマリンふくしま20190907
 9/7、東京から3名のお客さんが還太植物園・還太池を来訪。80代、70代、50代の皆さん。「畑の雑草取りをしたい」とのことだったが、熱中症の恐れがあるので、いわき小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」へご案内。

 潮満ちて海がおしかへすやはらきちから河口にあふるるゆうべ (小見山輝・79)

 s-アクアマリンふくしま②20190907

 海埋める泥の堆積きらきらと水のたまりに風紋はたつ (武川忠一・71)

 s-アクアマリンふくしま③2019907

 ここからは9/15朝の農道散歩で撮ったもの。夜来の雨が上がり、花々が朝日を浴びてきらきらと輝く。

 うつくしく咲き散る花よ大方はその実を結ぶためにはあらず (窪田空穂・64)
 
 s-五重塔20190915
 ちょっとダンギク(段菊)に似ているけど、葉が菊らしくない・・・。もしかしてだけど、ハッカかな・・・。

 ゆらぎつつ咲ききはまりし白妙か花のいのちは短かりとも (吉田正俊・70)

 s-白い花20190915
 ガウラ。ヤマモモソウ、ハクチョウソウとも。農道に面したお宅の庭から顔をのぞかせていた。

 わが知らぬ死後の世界もかくのごと微風のまにまに花匂ひ来る (大野誠夫・65) 

 s-五弁の花2010915

 s-何かな20190918
 色々と調べているのだが。この花の名が分からない。扇状に5弁の花びらが開いている。花径は約2cm。今朝また農道に行き、手帳を後ろに立てて、茎も含めて撮ってみた。どうやらミゾカクシらしい。

 草叢にあまたの光ちりばめてしづかに雨は朝を離れつ (横山未来子・03)  
 
 s-白い花の群落20190915
 シロバナサクラタデ。 以下朱字はS先輩からのご教示。

 すぎゆきのかなしきことは言はねども壺に描かれてなびく秋草 (轟太市・75) 

 s-花にピントはあってないけど20190915
 アメリカアゼナ。

 一涯(ひとつはて)なる感じ、草むらのひとつところに陽は差してゐて (宮柊二・75)

 s-黄色の花20190915
 コセンダングサ? 

 先の世ものちの世もなき身ひとつのとどまるときに花ありにけり (上田三四二・82)

 s-ピンクの花②20190915
 イヌゴマかな。図鑑の写真と比較すると、花のトゲトゲが目立つのだけど、夜来の雨のなごりで繊毛に水分がついていからかな・・・。

 韻律のそよぎとどめし草の上ほろびはじめし光に対(むか) (志垣澄幸・83)

 s-ピンクの花20190915
 ハナトラノオ。

 散り敷けるひとひら吹かれ花弁の万の片々流れ移ろふ (千代國一・87)

 s-ピンアマ20190915
 タカサブロウ。 かアメリカタカサブロウかな?

 歩みゆくひと足ごとに盛りかえす草の勢い原に漲る (井口世津子・94)

 s-なにかな②20190915
 ヒナタノイノコズチ。
 
 あるこおるらんぷのやうなさびしさを点して咲けり露草の花 (影山一男・06)

 s-ツユクサ20190915
 ツユクサ。

きんゑのころ・ねずみの尾・露草・蓼・十役、そのほかあまたわが庭の草 (石川不二子・00)

 s-なにかな20190915
 ハゼランの花後かな。 チゴザサ。

曳かれつつ横切りてゆく花びらの白ひかりたり蟻の穴まで (小宮山久子・01)

 s-きく20190915
 カントウヨメナ。

 日本人は日本の花をみな好む木花草花花ならぬ花 (窪田空穂・68) 
 
s-ガマ20190915
 写真でははっきりと見えないが、雌花(穂)の上に緑色の部分があるので、ヒメガマかな。

 茫々と背後に草の揺るるのみかかる景いつ懐古にあらん (秋葉静枝・03)

 s-カタツムリ20190915
 ツユクサの葉の上に、小さなカタツムリ。オカモノアラガイ。

 降ちゆくかたちは見せずひと夜さに花は はらりさん 一切合財 (山埜井喜美枝・03)

 s-あさつゆまみれ20190915
 カントウヨメナ。

 今日(9/16)は一日雨の予報。それではブログを仕上げてしまおうと朝から作業をしているのだが・・・。昨日の散歩でたくさんの草花を撮れたものの、名前がなかなか特定できない。もうお昼。取り敢えずUPして、花名の調査は継続することにした。

 皆さまのご健勝を祈念しています。
 
プロフィール

kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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