FC2ブログ

十二月尓者 沫雪雫跡 不知可毛 梅花開 含不有而 (紀少鹿女郎)

十二月(しはす)には、淡雪降ると、知らねかも、梅の花咲く、ふふめらずして (きのをしかのいらつめ)

 今年のタイトルは万葉集。「十二月には淡雪が降るということを知らないのでしょうか。梅の花が咲いています。つぼみのままではいないで」の意。

 今回の短歌は「日経歌壇 19年の秀作〈下〉」(12/29)から。

 羽根は腕よりも苦しみを見えやすくする地面を何度も打つ羽根 (東京・田中有芽子)
 
 s-日だまり20191227
 日だまり@勿来の関。以下、野鳥の写真は近くの水田の耕作放棄地で。それ以外は勿来の関で。

 12/24、私の年内のボランティア活動は終了。年明け以降、ボランティアセンターの設置は土日のみの由。10月下旬から生活の中心がボランティア活動だったので、拍子抜けの感あり。年明け以降の活動は事前予約が必要とのことで、1/11,12を予約した。

 太陽を機窓船窓車窓にと嵌めて見にけり今日一日に (横須賀・丹羽利一)

 s-赤い実20191227
 男ようぞめ(オトコヨウゾメ)かな。図鑑には「秋には葉が美しく紅葉するが、乾燥すると黒くなるという特徴というを持っている」と。
 名前の由来はガマズミ類をさす木曽・下伊那地方の方言が「ヨウゾメ」で、他の果実は生食できるが、この果実は赤くて大変きれいだが苦くて食べられないので、「男」をつけたとのこと。

 S先輩から御教示あり。ヤブコウジとのこと。「オトコヨメゾウナは落葉性の低木です」とも。
  
 そう言えば伝わりますとあずかった伝言を抱き渡る桟橋 (小牧・戸田響子)
 
 s-正面像20191227
 頭高(カシラダカ)かな。

 棄てられるドールハウスの中に眠る私を早く起こさなければ (仙台・山上秋恵)

 s-なにかな320191227
 こちらの方がカシラダカの特徴が出ている。名前の由来は、興奮すると頭頂部の羽を立たせることによる。

 「カマドウマ」名前があれば怖くない名前を知らぬ虫に囲まれ (インド・須田覚)

 s-なにかな20191227
 ルリビタキの♀かな? 尾が見えないのが残念。 

 鐘の数で0時を表す術がなく振り子時計が12回打つ (札幌・清信かんな)

 s-松ぼっくり20191227

 青空を折りたたみ式にリュック詰め戦争おこれば逃げる覚悟だ (つくば・潮田清)

 s-山茶花かな20191227
 サザンカ。 

 銀行の前で空見るガードマン空飛ぶ強盗まだ現れず (守口・小杉なんぎん) 

 s-なにかな220191227
 権萃(ゴンズイ)かな。名前は材がもろくて役に立たないので、利用価値のない魚のゴンズイの名を当てたといわれるが、真偽は不明の由。
 こちらもS先輩から御教示あり。マユミとのこと。

 因みに、魚のゴンズイはこれ。ナマズの仲間で、成魚となるとナマズによく似た姿となる。背びれと胸びれの第一棘条には毒がある。毒針さえ取り除けば、白身の美味な魚で、味噌汁や煮物、天婦羅なとで食されるとのこと。
 s-ゴンズイ

 今日(12/30)、いわきは雨。本棚の整理をしていて、今年最も啓発された本は「ホモ・デウス」(ユヴァル・ノア・ハラリ著・河出書房新社)だなと思った。カズオ・イシグロは「優れた作品である前作の『サピエンス全史』よりも面白く読める、より重要な作品である」と、ビル・ゲイツは「人類にとって何が待ち受けているのか、思慮深い考察を著している」と評価。

 s-img053.jpg

 それでは皆さま、良いお年をお迎えください。 

霜干 冬柳者 見人之 蘰可為 目生来鴨

 霜枯れの冬の柳は見る人のかづらにすべく萌えにけるかも (詠み人知らず)

 今年のタイトルは万葉集。「霜で枯れた冬の柳は、見る人の髪飾りになるくらいに芽がでています」の意。

 今回の短歌は12/7の日経歌壇から。

 兜太なき秩父は寂と秋深しをりふし遍路の鈴の音ひびく (町田・谷川治)

 「兜太」は俳人・金子兜太のこと。2018年2月20日没。埼玉県出身。現代俳句協会名誉会長、日本芸術院会員、文化功労者。 

 s-芙蓉20191201
 今回の写真は全て@還太植物園・還太池。芙蓉の花殻。
 
 約一ヶ月振りのブログ更新となった。この間、雨の日と土日以外は殆どボランティア活動に参加。16時頃には帰宅し、シャワーを浴びてハイボール缶をプシュ・・・。その後は焼酎のロック(今晩からお湯割りに変更)をチビチビと飲み、早い時は21時頃に就寝。ブログ用の写真を撮る時間もないし、前に撮った写真でブログを作製したいと思う頃は既に酔眼朦朧。そんなわけでちょっと用事があってボランティアに参加しなかった今日、一ヶ月振りの更新となった次第。

 スカイツリーが成長期だったあの頃は窓から眺める楽しみがあった (横浜・森秀人)

 s-冬枯れのビオトープ20191201
 冬枯れの様相を呈し始めた還太池。金魚やメダカは水生植物の下に潜ったままで姿を見せない。コイは時折姿を見せるが、エサは殆ど食べない。

 生きながら死んでいるような目をしても生きているから酒を呑む人 (守口・小杉なんぎん)
 
 s-石垣菊20191201
 
 ボランティア活動では、全国各地からの参加者と数名~十数名のグループで作業をする。車中泊できるように軽自動車を改造し、1ヶ月間活動された北海道の方。12/1に帰ると言うので、地元の人間としてお礼をしたい、居酒屋で御馳走させてほしいと言ったら、あまり乗ってこない。では割り勘でどうと聞くと、それならどこでもお供しますと快諾。一次会の焼鳥屋はきっちり割り勘したが、酔余の勢いで乗り込んだショットバーは持たせてもらった。床下の泥だしの作業になると、彼は合羽を着用して床板の下に潜り込んで泥を掻き出すなど脱帽もの。 

 プロローグとエピローグだけ書いてある物語として冬蝶の翅 (和泉・小野田裕)

 s-還太植物園⑥20191201
 
 なにわナンバーの乗用車でボランティアによく参加される女性(たぶん先輩)は、毎回参加者が活動現場を往復するため交通手段として車を提供。トランクには何も入っておらず、スコップその他の用具を運ぶことも厭わない。いわきに家を借りて参加している由。

 われ死なば妻は絶対泣くだろうそれから笑う十日ほどして (仙台・岩間啓二)

 s-還太植物園⑤20191201

 雨が降らない限り毎日参加しているS君は地元の方。足に障害があるのに、泥出し等のハードな作業に好んで参加。

 滝のごときビル壁面の電飾の一箇所欠けてさらに際立つ (横浜・石塚令子) 

 s-還太植物園③20191201
 
 東京から来たという20代の青年は、「寄付は嫌いです、どんな使われ方をするのか分からないから。自分で参加すれば、間違いなくお役にたてていると実感できます」とのこと。
 
 二十年使い続ける一分の遅れ毎朝合わせる時計 (横浜・橘高なつめ)

 s-還太植物園②20191201

 これまでに地元以外では北海道、岩手、宮城、茨城、千葉、埼玉、群馬、東京、神奈川、愛知、大阪、奈良、岡山、広島、山口、愛媛、大分、熊本の方と同じグループで活動した。「どうしていわきに来てくれたのですか、なにかいわきにご縁がおありですか」と伺うと、「いわきはボランティアが足りないとネットで知ったから」との返事が最も多い。他には、以前3年ほどいわきに勤務していたことがあるとか、妻の実家がいわきなのでとか。全国の被災地に赴いているという方も多い。
 ボランティアセンターのスタッフも北海道、青森、秋田、岡山等の社会福祉協議会から派遣されている。

 のんびりと動く重機がマンモスの骨掘り当てそうな小春日 (千葉・深海泰史)

 s-還太植物園20191201

 ボランティアは老若男女を問わず、とにかくよく働く。手当をもらって作業すると、同じ手当なのにあいつは動きが悪いとか、自分ばかりが大変な作業を割り当てられるという不満も出るが、ボランティアは作業する気満々の方が参加していることは皆が承知しているので、他の参加者への不満はまず出ない。作業時間内にこの現場を完了しようという思いは一つ。
 
 枝を伐るあなたの下で枝集め運動会のような冬支度 (福島・横山ひろこ)

 s-コケの培養20191201
 実家のあちこちで舗装の割れ目から清水が沁み出すので、コケが元気に成長。

 台風19号とその後の大雨で、いわきでは1万戸弱が床上浸水の被害。まだまだボランティアの活動が必要。床下の泥出しなどの重作業ばかりでは無く、災害ゴミの分別、住宅内の掃除といった軽作業もあるので、ぜひご参加を。

 荒む世に生くる子の無事を祈りをり澄みわたる空に満天の星 (青森・安田渓子)

 s-コケの試し植え20191201
 こちらは砂地(土砂)に試植したコケ。雨が降るたびに生気を取り戻す。来年は100平米ほどに広げようかな。

 それではまた。気温が乱高下してます。ご自愛ください。
プロフィール

還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム