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左遷

 今年のタイトルは『中国故事成語辞典』(角川書房)から。 

左遷(させん)は官位を落とされること。官位を落として遠地に移すこと。中国では、日本と反対に右を尊び左を卑しんだので、右から左に移すことは、高い官職から低い官職におとすこと、或いは官位を下げて地方に流すことを意味する。
 
 中国では、右が上位、左が下位である理由。「右」(ゆう)は、右手が仕事を行いすぐれている「優」(ゆう)からである。「左」(さ)は工作の意味を表す「工」と、音を表す「ナ」(さ・助ける意)と合して、右手でする工作の仕事を助ける〈佐〉の意である。
 
 日本では、「ひだり」は「ひんだり」で、平ら、まっすぐの意で、弓を射るとき、右手が曲がるのに対し、左手はまっすぐであることからきたと考えられる。あるいは、「ひた」は不純物の混じらない意か。

 今回も短歌は『現代短歌集成』(角川学芸出版)から。作者名のあとの数字は西暦の下2桁で発表年を示す。

 少しよき春というべしこの道に すみれ たんぽぽ れんげそう咲く (日野きく・00)

 s-スミレ20200313
 植物は全て還太植物園にて。ただ2本だけ咲いているスミレ。
 
 春の梢をおもふ心におのづからあかとき闇にひらくわれの眼 (安田章生・66)

 s-白文字20200319
 白文字。

 逆さまに落ちゆく或る日春ふかく愉しき一片の蝙蝠として (河野愛子・72)

 s-水仙20200319
 水仙。

 春とならば香はかぐわしく流るべし林檎樹林をつらぬく津軽路 (窪田章一郎・61)

 s-あんずソルガム20200322
 あんず スモモ(ソルガム)。

 くさも樹もなべてが天へたれさがるこの倒錯を春というべし (村木道彦・74)

 s-あんずサンタローザ20200322
 あんず スモモ(サンタローザ)。

 なぜそんなに急ぐのですか 花がいそぎ春がいそぎ 私にはもうとどかない (梓志乃・82)

 s-梨の新芽20200322
 梨の新芽。

 住みつきて野火止のほとりいくたびの春あらせいとうの溢るる紫 (椎名恒治・85)

 s-木蓮20200322
 木蓮。

 このあした病衣を脱ぎて鏡あり再びわれの春かかへらむ (河野愛子・89)

 s-冬知らず2020322
 冬知らず。

 やわらかき春の雨水の濡らすなき恐竜の歯にほこり浮く見ゆ (永田和宏・98)

 s-調査中20200322
 調査中。

 ひかり風くぐりて走る一年生たんぽぽ星人たちの春です (桜川冴子・07)

 s-西洋タンポポ20200319
 西洋タンポポ。

 花あんず紅きかたへのゆすらうめ遅く咲きつつ早く散りにき (相良宏・56)

 s-山桜桃梅20200322
 桜桃(ゆすらうめ)。 
 
 きぶし咲きとさみずき咲き繰り返す年々の春いまだ早やけれど (今藤芳美・04)

 s-トサミズキ20200322
 土佐水木。

 春のめだか雛の足あと山椒の実それらのものの一つかわが子 (中城ふみ子・54) 

 s-赤めだか20200319
 メダカも無事に越冬した。池の水の濾過装置は現在フル稼働中なので、水はもっと澄むと期待。

 植木屋さんの手伝いも明日で7回目の予定。いままではいずれも新築住宅の庭造り。土を入れ、下地の砂利を入れるなどほぼ土木作業。防草シートの敷き方、モルタルやコンクリートの作り方と施工方法等々、学ぶことが多く日々新鮮。
 一方で還太植物園の木々も新芽が出てきたり、花が咲いたり、順調に成長。3日で姿が変わるのでこちらも楽しく、朝に晩に園内を歩き回っている。

 皆さま、花粉に加えてコロナウィルス・・・。ご自愛専一に願います。

漱石

 漱石(漱石沈流)。こじつけること、こじつけて言い逃れをすること。負け惜しみの強いこと。

  今年のタイトルは『中国故事成語辞典』(角川書店)から。

 晉の孫楚は隠遁しようと思っている親友の王済に向かい、「漱流枕石・流れに漱(くちすす)ぎ石に枕(まくら)す」と言わねばならないところを、うっかり「石に漱ぎ流れに枕す」と言ってしまった。王済がすぐさま「そんなことはできない」とつっこむと、彼は「流れを枕にするというのは、昔の隠者の許由のようにつまらないことを聞いたときに、自分の耳を洗うためだ。また石で口をすすぐのは歯を磨くためだ」と、うまくこじつけて言い逃れをした。「流石」と書いて「さすが」読むのも、さすがにうまく言い逃れたということ。

 今回も短歌は『現代短歌集成』(角川学芸出版)から。作者名のあとの数字は西暦の下2桁で、発表年を示す。

 押しひらくちから蕾に秘められて万の桜はふるえつつ咲く (松平盟子・90)

 s-河津桜③20200303
 3/3、@勿来の関。河津桜が満開。3枚続く。

水流にさくら雫(ふ)る日よ魚の見るさくらはいかに美しからん (小島ゆかり・92)

 s-河津桜②20200303

 かきくもる空に危ふく紛れむをさくらはさくらの色に匂へり (日野原典子・93)
 
 s-河津桜20200303

 ひと日ひと日石積むやうに過ごしきて馬酔木の房のふくらみに遭ふ (雨宮雅子・06)

 s-馬酔木20200303
 前回に続き馬酔木。

 青き空にさくらの咲きて泣きごゑは過ぎし時間のなかよりきこゆ (森岡貞香・87)

 s-大島桜②20200305
 3/5、@大野八幡神社。大島桜かな。2枚続く。

 瘤もてる太き幹にも桜咲く錫のやうなる白のあつまり (塚本諄・99)
 
 s-大島桜20200335

 何待つとなきこの身さへ春うごく気配につれてときめくものを (筏井嘉一・65)

 s-白文字20200305
 ここからは還太植物園。白文字の新芽。

 樹は内に一千年後の樹を感じくすぐったくてならない春ぞ (渡辺松男・97)

 s-花梨20200305
 花梨の新芽。

 里山の輪郭ぼうとけぶれるは梢々に春来たるらし (雨宮潔・04)

 s-何かな20200305
 調査中。 花水木かな。 土佐水木のようです。

 シンビジウムの葉に来し蜂が一瞬を少し滑りてしかと止まれり (市村善郎・08)

 s-シンビジウム20200305
 シンビジウム。実家の玄関土間の鉢植え。

 折れ芦の鴨の入江に陽はさしてゆきてかえらぬものに春くる (馬場あき子・77)

 s-シンビジウム②20200305
 こちらもシンビジウムかな。同上。

 s-ホテイアオイの越冬20200305
 ホテイアオイを池に放置すると、越冬できずに朽ちてしまう。ネットで発泡スチロールに入れると越冬できると知ったので、2箱試してみたら、無事3月を迎えた。夏の間に10倍以上に分結増殖するので、2箱はあれば充分。

 3月に入ったら風の強い日が多く、天気予報よりも体感温度が低い日が続いています。コロナウイルも怖いけど、インフルエンザにも要注意。皆さま、くれぐれもご自愛ください。
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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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