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桃始笑(ももはじめてさく)

「桃始笑」は24節気「啓蟄」の次候(3/10~3/14)。薬効のある桃は、古くから霊力を備える植物とされてきたという。

 白木蓮の卵いよいよ膨らみて大地の祭り始まらんとす(松村由利子)
 s-新芽④20170311

 いつよりか朝のひばりの鳴くことを寝ねむとしつつ妻は告げたり(近藤芳美)
 s-新芽②20170311

 雲よむかし初めてここの野に立ちて草刈りし人にかくも照りしか(窪田空穂)
 s-新芽と枯葉20170311

 森深く鳥鳴きやみてたそがるる木の間の水のほの明りかも(島木赤彦)
 s-新葉2170311

 白鳥の飛来地をいくつ隠したる東北のやはらかき肉体は(大口玲子)
 s-芸術④20170311
 オオオナモミの果実(以下、青字はS先輩からのご教示です)

 あふれ出て路上にみなぎりさらにあふれとめどなしとめどなし春昼(しゅんちゅう)の泉(加藤克巳)
 s-新葉②20170311

 くさも樹もなべてが天へたれさがるこの倒錯を春というべし(村木道彦)
 s-新葉③20170311

 みどりごの喃語のやうに春生(あ)れてひとりひとりの耳たぶに触る(横山未来子)
 s-新葉④20170311

 くれなゐの梅ちるなべに故郷につくしつみにし春し思ほゆ(子規)
 s-新芽20170311
 ニワトコの蕾

 月ひと夜ふた夜満ちつつ厨房にむりッむりッとたまねぎ芽吹く(小島ゆかり)
 s-新芽③20170311

 ここに立つ樹が木蓮といふことをまた一年は忘れるだろう(荻原裕幸)
 s-新芽⑤20170311

 たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか(河野裕子)
 s-枯葉20170311

 くびられし祖父よ菜の花は好きですか網戸を透きて没り陽おわりぬ(佐伯裕子)
 s-菜の花20170311

 人はみな馴れぬ歳を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天(永田紅)
 s-ハス田20170311

 停まるたび不思議と思ふ鈍行の鄙びし駅にはたれかが待つと(岩田正)
 s-紫の花20170311
 ムラサキハナナ
 
 われ行けばわれに随(つ)き来る瀬の音の寂しき山をひとり越えゆく(太田水穂)
 s-芸術②20170311
 オニドコロの果実

 山中にバスを降りたる少年はいづこの家に歩みて帰るや(葛原繁)
 s-バン20170311

 歳月はさぶしき乳を頒(わか)てども復た春は来ぬ花をかかげて(岡井隆)
 s-菜の花②20170311 (1)

 さすらいのうかれ人となり果てて南のはての岬へ来たり(玉井清弘)
 s-芸術20170311

 幾山河越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく(牧水)
 s-芸術③20170311

 やわらかに柳あおめる 北上の岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに(啄木)

 短歌の主題となっている植物と写真の植物は関連していません。季節感が、私の中では一緒ということで、ご寛恕願います。
皆さま、お健やかにお過ごし願います。
 

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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