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雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

 「雷乃発声」は「春分」の末候(3/30~4/3)。春の雷が鳴って、さらに季節は進むの意。

 さくら開く夜ごとの藍のくもり垂れ春おもおもと我が日をめぐる(近藤芳美)
 s-桜20170402

 よきものは一つにて足る高々と老木の櫻咲き照れる庭(窪田章一郎)  
 s-桜④20170402

 雨あとの夕映えあはく指しければさくらはさとく茜にうるむ(大塚布美子) 
 s-桜③20170402

 青き空にさくらの咲きて泣きごゑは過ぎし時間のなかよりきこゆ(森岡貞香)
 s-桜②20170402

 ゆくところ桜ひかりをふふむ午後われはそらみつ大和のをみな(筒井早苗)
 s-桜⑥20170402

 押しひらくちから蕾に秘められて万の桜はふるえつつ咲く(松平盟子)
 s-桜⑦20170402

 新緑とはるかに告げ來(く)緋鯉より眞鯉はなやかなる夕つ方(塚本邦雄)
 s-新葉20170402

 水の上明るき春の夕べとなり舵手こゑ長し遠き艇より(植松壽樹)
 s-新芽③20170402

 なぜそんなに急ぐのですか 花がいそぎ 私にはもうとどかない(梓志乃)
 s-新芽②20170402

 住みつきて野火止のほとりいくたびの春あらせいとうの溢るる紫(椎名恒治)
 s-新芽20170402

 春はまた流々草花(りゅうりゅうさうげ)たちかへり湖北にいます渡岸の菩薩(山中智恵子)
 s-白い花201704025

 少しよき春というべしこの道に すみれ たんぽぽ れんげそう咲く(日野きく) 
 s-黄色の花20170402
 ヒメリュウキンカ。

 ああ春は花結びして紗に透けて露わな脚となりて懜や(福島泰樹)
 s-ユキヤナギ20170402

 芹つむを夢にとどめて黙ふかく春の過客なるべし(小中英之)
 s-ツバキ20170402

 全山さくら全山辛夷トンネルを越ゆれどもこゆれども騒然と春(野原水樹)
 s-こぶし20170402

 懐かしき手紙展(ひろ)げるやうに海、春は小波(さざなみ)の一小節より(小黒世茂)
 s-おどりこ草20170402
 ヒメオドリコソウ。

 足引きて山下り来れば木の陰に流れのありて雉の水のむ(都築省吾)
 s-キジ20170402②JPG

 生きかはり生きかはりても科ありや永遠(とは)に雉鳥の声にて鳴けり(稲葉京子)
 s-キジ20170402

 素枯れ立つ木々一斉に穹(そら)指す来ん春の息ととのふるごと(塩入照代)

 桜のニュースはあちこちから届くものの、依然として気温は乱高下。皆さま、くれぐれもご自愛願います。

 

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薄紅のサクラと白く燃え上がるようなユキヤナギは大好きです

No title

エルさま

花々の競演が見事な季節になりました。
昨日は東京、仙台、福島、いわきと移動しましたが、
この時期の出張は楽しいものです。

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kantarou+5

Author:kantarou+5
週末の近郊里山徘徊を楽しみつつ、足腰の衰えを防止しています。読書やドライブも好きです。

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