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牡丹華(ぼたんはなさく)

 「牡丹華」は24節気「穀雨」の末候。4/30~5/4。牡丹の花の咲く頃の意。

 どこまでが空かと思い 結局は 地上スレスレまで空である(奥村晃作)
 s-ツツジ20170501
 ツツジ。

 うつうつと地上をうつる雲ありてその紅はいずくに搬ぶ(岡井隆) 
  s-タラの芽20170501
 タラノキ。

 くれなゐに染む西空はふくらめり地球を包む用意のために(佐田毅)
 s-タケノコ20170501

 ただよへる雲の境がけぢめなくにごりて暑き午後となりたり(佐藤佐太郎)
 s-カラスノエンドウ20170501
 カラスノエンドウ。

 雲騰る青き陸地が近づけりつつがなきや老いし少年の友(前田透)
 s-オニタビラコ20170501
 オニタビラコ。

 生きるとは酸化してゆくこと春の鯖雲が空の高さをつくる(林和清)
 s-柿の木群20170501

 日に照りてわが上をゆく雲の列思へば雲は帰り来らず(田野陽) 
 s-フジ20170501

 雨ながらかすかに虹の浮く空と知りて歩みのあかるむ如し(大西民子)
 s-ピンクの花20170501
 ハナズオウ。

 汚されし空とも見えぬ花ぐもりにをとめ危ふき脊のびの姿勢(五島美代子)
 s-ハナミズキ20170501
 ハナミズキ。

 燦然と空に播きしが千の種子千の芽をもちて地平に並ぶ(増谷龍三)
 s-新葉③20170501
 エノキ。

 風の中鳩追ふ吾子のふと青くそこまで空が降り来たるらし(河路由佳)
 s-新葉②20170501
 コウゾ。

 あれは確かに降り出でし雨のしぶきにて草は濡れわれも濡れなお眠りゐし(小野茂樹9
 s-新葉20170501

 黄の色のこのあざやかな花に降る光は秩父の早春(はる)の空から(佐藤洋子)
 s-菜の花20170501

 感情の起伏の如く来ては去る雨と言えども暖かき雨(高安国世)
 s-紅葉20170501

 例ふればちあきなおみの唇(くち)の感じああいふ感じの横雲浮くも(島田修三)
 s-白い花20170501
 ウワミズザクラ。

 目の前のそらの明らめるさみしさや一房の藤を母もちたもう(浜田到)
 s-フジ②20170501

  一昨日、小川洋子の「ことり」を読了。『小鳥のさえずりは分かるが、失語症の兄と、後に「小鳥のおじさん」と呼ばれる弟の物語』。作品の冒頭で「小鳥のおじさん」と呼ばれていた主人公の死亡が書かれているにもかかわらず、主人公が死んでしまう場面を避けたくて、何度も読むのを中断した。やるせなく、切なく、哀しく、愛しい小説。  皆さま、お元気にお過ごしください。

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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