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鬼の霍乱

 「生まれてこの方、熱を出したことも風邪ひいたこともない」

ことが取り得だった私も、今回ばかりはいけません。もう約3週間も咳が収まらない。「鬼の霍乱ですね」と会社で後輩にもからかわれる始末。『鬼の霍乱』は、本人に面と向かって言う言葉かと思ったものの、後で辞書で確認すると「普段壮健な人が珍しく体調を崩したときに言う」とのことで、悪口ではないらしい・・・? 「アラ還」はもうすぐ「本還」だけど、もう二度と風邪はひかないと心に刻むのであります。
 まあ、それでも昨日は咳も殆ど出なくなり、行ってきましたU公園。午前中は雲一つない青空、先日の雨に洗われた樹々はいつも以上にきれいで、樹々も草花も野鳥も虫も、温かな秋の陽射しを精一杯楽しんでいるような秋の一日でした。

 U公園散歩の報告の前に先々週末のいわきの様子です。9~10日は青森・仙台、11日~13日はいわきでした。いずれもいわきの実家の庭先の草花です(今回は妻の実家、農家なのでほぼ一年中幾つもの花が咲いている、手入れしているものもあるし、毎年勝手に生えてくるのもある。)。

 「イヌサフラン」、「コルチカム」の名前の方が知られる。
 犬サフラン121013

 秋の花であるが、葉は開花後に出てくる。球根や種子には「コルヒチン」が含まれており、誤って摂取すると皮膚の知覚が麻痺したり、重症になると呼吸困難に陥るという。昔は痛風薬として用いられたとも。葉が後から出てくるとか、ある種の毒を持つというのは、曼珠沙華と同様。「犬サフラン」の葉は食用にされるギョウジャニンニクと、球根はジャガイモやタマネギと間違われることがあるというので、要注意。
 初めてチラッと見たときは地面に挿した造花かと思った。きれいな花ではあるが異様。因みに「犬サフラン」はユリ科、「サフラン」はアヤメ科。

 次は「シオン」。キク科の多年草。薄紫の花の色から「紫苑」と。根および根茎に去痰作用、利尿作用ありとのこと。義姉は「ちょっと野暮ったい花だけど、秋のお彼岸に墓前に供えると結構映えるのよ」と言っていた。 
 シオン121013

 「モミジアオイ」。
 ハイビスカス121013

 ヤマイモの「むかご」。「むかご」って、ヤマイモの「むかご」しかないと思っていたが、「植物の栄養繁殖器官のひとつ」とのことで、他の植物にもあるとのこと。「主として地上部に生ずるものをいい、葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体になる」とのこと。
 ムカゴ121013
 ムカゴこれは「Allium vineale」のむかごとのこと。(Wikipedia)

 むかご=「零余子」。「零余子」と言えば、漱石の「三四郎」の主人公の友人「与次郎」のペンネームではでは? 「れいよし」を「むかご」と読むとは、今日初めて知った。


 ここからが、10月20日のU公園です。

 まずは「キンモクセイ」。モクセイ科モクセイ属でギンモクセイの変種という。中国南部原産で江戸時代に渡来。雌雄異株で日本には雄株しかなく結実しない。芳香あり。桂花の名で呼ばれ、花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶にまぜて桂茶にしたりする。
 
 1978年、アリスの「君のひとみは10000ボルト」がヒット。資生堂のキャンペーンソング。
  ♪ 鳶色のひとみに誘惑のかげり 金木犀の咲く道を
    銀色の翼の馬で駈けてくる 二十世紀のジャンヌ・ダークよ ♪

 因みに、年配の方は芳香剤を思い出すかも? 小林製薬がリビング用消臭剤「キンモクセイ」を発売したのも1978年秋。
 キンモクセイ121020
 
  次は「ヨメナ」。キク科の多年草で、いわゆる雑草とのこと。雑草にしては可愛らしい、だから「嫁菜」とか。
 ヨメナ121020

 こちらは「杜鵑草(ホトトギス)」。ユリ科ホトトギス属。東アジアに分布し19種が確認されているが、日本では13種確認され、うち10種が日本固有種であることから、日本原産と推定されているとのこと。
 この写真は栽培種で珍しいものではないが、黄花杜鵑草、高隅杜鵑草、台湾杜鵑草、上臈杜鵑草、紀伊上臈杜鵑草などはいずれも絶滅危惧種とのこと。
 ホトトギス121020
 
 因みに「杜鵑草」の名は、花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様に似ているから。
 ホトトギスWikipedia (写真はWikipediaから)

 これは「ヨウシュヤマゴボウ」=「洋種山牛蒡」。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草とのことだが、「山ブドウ」ではないのかと思ってしまう。米国原産で明治時代初期以降、各地で雑草化した。
 実を潰すと赤紫色の果汁が出るが、この果汁は強い染料で、服や人体につくとなかなか落ちない。これも有毒植物で、毒性は、根>葉>果実の順とのこと。毒性だけではなく、有益な薬理作用を持つので研究対象になっているとのことだが、まあそれにしても結構危険な植物って多いんだね。
 食用として販売されているヤマゴボウはキク科で、本種とは別とのこと。
 ヨウシュヤマゴボウ121020

 「キクイモ」。花が菊に似て、イモができるために付けられた和名。キク科ヒマワリ属。北米原産であるが、世界中に拡がっているほど繁殖力旺盛。背丈は1.5~3mにもなる。
 キクイモ120915

 お次は「赤い色」の4連発。

 まずは「ナンテン」。メギ科ナンテン属。音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、鬼門に植えるといいなどの俗信がある。
 葉は南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの効果あり。葉に含まれるシアン化水素は猛毒であるが、含有量は僅かなので殆ど危険はなく、むしろ食品の防腐に役立つ。
 南天実に含まれる毒成分としてはナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチニン等々8種に及ぶ。これらの成分から抗アレルギー薬、ケロイド治療薬が生まれているとのこと。人類の知恵も凄いけど、そうした成分を配した神様?も凄い!!
 因みに、生け花などではナンテンの実は長持ちし、最後まで枝に残っている。このことから某地方では、酒席に最後まで残って飲み続け、なかなか席を立とうとしない人々のことを「ナンテン組」というとのこと。要注意!!
 ナンテン121020

 「ハナミズキ」の実です。ハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属。北米原産。開花期の長い植物であるが、赤い実もなかなか見事。1912年に当時の東京市長だった尾崎行雄が米国ワシントンDCに桜を贈った答礼として、1915年に米国から日本に贈られ、その後、各地に広まったとのこと。
 ハナミズキ121020

 「ベニカナメモチ」は『春先に葉が紅葉し、冬に緑色となる一風変わったバラ科カナメモチ属の常緑広葉樹』ということだが、10月なのに紅葉が始まっている。これは「カナメモチ」と「オオカナメモチ」の交配によって育成された「レッドロビン」のようです。このレッドロビンは年に3回ほど刈り込みを行うと、その都度真っ赤な葉が生えてくるという優れもの。10月に刈り込むと早春まで色鮮やかな葉を観賞できるとのこと。
 ベニカナメモチ121020

 赤シリーズ第4弾は「カラスウリ」。ウリ科の多年草。枯れ始まった周りの植物のなかで、真っ赤な実が目立つ。
 カラスウリ121020

 これは7月21日に撮影したカラスウリの花。夜開花し、昼には萎んでしまう。花の縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径数cmの網状・レース状に拡がる。昼に見る花はしどけない感じで、撮るのも若干躊躇した。
 カラスウリ120721

 「フウセンカズラ」。ムクジロ科。花も咲くが、むしろ風船状の果実を見て楽しむために栽培される。これも北米原産。よく茂ったときは非常に涼しげで、最近は「壁面緑化」にも使われる。
 フウセンカズラ121020

 「シュウカイドウ」、秋海棠。シュウカイドウ科シュウカイドウ属。江戸時代中期に中国から持ち込まれ、園芸用に好まれたとのこと。近年は同属の多くの種が持ち込まれて園芸用に栽培されているが、それらはベコニアと呼ばれている。
 シュウカイドウ120917

 バランス 

 おなじみの「セイタカアワダチソウ」。畑の縁に一本立ち。奥に写っている鉄塔は近代科学の力学計算で設計されているのだろうが、「セイタカアワダチソウ」も重そうな花や葉を戴きながらもスクッと立っている。お見事!といつも思うのであります。なかなかのバランスでは。
 バランス121020

 こちらの「ユッカラン」も装飾過剰な錫杖のような花々を見事なバランスで支えている。二度咲きです。
 ユッカ蘭121020

 やはり「ジョロウグモ」の巣が目立ちます。9月下旬の頃は、繁殖期ということで小さなオスも同居していたが、昨日はどの巣にも妖艶さを増し、加えて腹部が大きくなったメスしかいない。哀れオスは何処へ?
 ジョロウグモ121020

 草むらで狩りの最中の猫ちゃん。姿勢を低くして辺りを覗っている。獲物はバッタかもしれないが、野生の血が騒ぐのかな? 気分はブッシュに潜んで獲物を待つライオンかトラ!
 狩猟猫121020

 本日はここまで。

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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