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鱖魚群(さけのうおむらがる)

「鱖魚群」は24節気「大雪」の末候(12/17~21)。成長した鮭が、生まれた川に帰って來る頃の意。

 今回は牧水の2回目。テキストは「わが愛する歌人」第一集(有斐閣新書)。解説は佐々木幸綱。前に一回取り上げたが、取り残しが多すぎる感じがしていた。

 旅人のからだもいつか海となり五月の雨が降るよ港に 
 s-庭園20171205
 以下3枚は、還太郎が勤める会社の事務所の庭園(12/5撮影)。毎日、始業前に小一時間ほど植栽の剪定に取り組み、2ヶ月ほどかかった。一通り終わってみると、なかなかの光景。還太郎の健康診断の値も好転。禅寺のように、「凛」とした雰囲気にまで仕上げられたら最高。

 ちんちろり男ばかりの酒の夜をあれちんちろり鳴きいづるかな
 s-庭園②20171205
 大岡信によると、牧水は死の前夜まで、5、6合の酒を飲んでいたという。死の2、3時間前にも、卵黄、重湯、そして日本酒100ccを飲んでいる。まだ暑い9月半ばに亡くなったが、棺の中の遺体は三日後も全く死斑も屍臭もなかったという。主治医の手記には、「斯ル現象は内部ヨリノ『アルコホル』の浸潤ニ因ルモノカ」とあるそうだ。

 時をおき老樹(おいき)の雫おつるごと静けき酒は朝にこそあれ 
 s-庭園③20171205

 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

 この一首は明治40年の作であるが、明治30年代終わりから大正初めにかけて、次のようなカラフルな歌が高い評価を受けている。金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に(与謝野晶子)、向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ(前田夕暮)、どくだみの花のにほひを思ふとき青みて迫る君がまなざし(北原白秋)、あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり(斎藤茂吉)。

 山越えて空わたりゆく遠鳴(とおなり)の風ある日なりやまざくらばな
 s-西浦から望む筑波山20171217
 ここからは12/17撮影。

 日向の国むら立つ山のひと山に住む母恋し秋晴の日や
 s-鳥20171217

 ゆく春の月のひかりのさみどりの遠(をち)をさまよふ悲しき声よ
 s-雀20171217

 天つ日にひかりかぎろひこまやかに羽根ふるはせて啼く雲雀見ゆ
 s-ススキ2171217
 
 かたはらの木に頬白鳥の啼けるありこころ恍たり真昼野を見る
 s-冬陽20171217

 月光の青のうしほのなかに浮きいや遠ざかり白鷺の啼く
 s-冬陽②20171217

 啼け、啼け、まだ啼かぬか、むねのうちの藍いろの、盲目(めしひ)のこの鳥
 s-冬陽④20171217 (1)

 眼に見えぬ籠のなかなる鳥の身をあはれとおもへ籠のなかの鳥を

 師走も半ばを過ぎました。皆さま、お忙しいときこそ、「指差呼称で安全確認」ですよ。どうぞ、ご安全に❢

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週末の近郊里山徘徊を楽しみつつ、足腰の衰えを防止しています。読書やドライブも好きです。

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