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夏山之 木末乃繁尓 霍公鳥 鳴響奈流 聲之遥佐 (大伴家持)

 夏山の 木末(こぬれ)の茂(しげ)に 霍公鳥(ほととぎす) 鳴き響(とよ)むなる声の遥(はる)けさ

 夏山の、梢の茂みで霍公鳥があたりに響くように鳴いています。その声がはるか遠くまで聞こえています、の意。今年のタイトルは万葉集から。

 今回の短歌は『現代短歌集成』(角川学芸出版)から。作者名の次の数字は西暦の下2桁で、発表年を示す。

 川ふたつ注げるところ豊里の葦の入江によしきりの鳴く (江畑耕作・85)

 s-ヨシキリ20190604
 ヨシキリ。多分、オオヨシキリ。還太郎のアパートの西側は水田地帯。そこの休耕田の藪が、野鳥の住処。ヨシキリ、ウグイス、カモ、スズメ、ツバメ、キジ、カラス等々。結構賑やか。一度だけだが、カッコーの鳴き声を聞いたこともある。

 身に近く大葦切の一つ啼く潟の面しきり風渡るとき (溝淵英子・96)

 s-ヨシキリ②20190604
 とりわけヨシキリの鳴き声は喧しいほど。カメラを持たずに散歩しているときは近くまで寄れるのだが、カメラを持っていると早々に隠れてしまうので、なかなか撮れない。この日は、目立ちたがり屋さんなのか、撮れと言わんばかりに鳴き続けていた。

 午前二時川原葦原暗くして葦切鳴けり 神は人の影 (高野公彦・00)

 s-ヨシキリ③20190604
 ヨシキリは本当に午前2時には鳴いている。深夜に目覚めてしまったとき、思わず自分の耳を疑った。

 六月のもの思(も)うも憂き雨の日は胸のあたりに古墳が眠る (渡辺松男・97)

 s-黄色の花20190604
 キショウブ(アヤメ科)。

 ピンはずしとびたたむとする青き蝶みなづき若葉の光の大地 (木造美智子・02)
 
 s-つる性植物20190604
 クズ(葛)かな。 ボタンヅル(キンポウゲ科)。

 欠け朽ちて鰧(おこぜ)のやうになりませる飛鳥仏の顔おもひ出づ (前川佐美雄・71)

 s-四方仏②2019064
 以下は還太郎植物園にて。野鳥の水場にしようと、庭に据え付けた四方仏の蹲踞(つくばい)。四方仏は「しほうぶつ」とも「よほうぶつ」とも言うらしい。石の各側面に仏像が彫られている。

 普賢菩薩祈りてゐます合掌の中に小さき闇のありぬべき (稲葉京子・06)

 s-四方仏とエサ台20190606
 竹を二つに割った餌台も作成。楽して野鳥を撮ろうという魂胆。庭にあるトイレの窓、或いは弟の部屋の縁側から写真が撮れる位置に蹲踞と餌台を設置。

 会者定離愛別離苦とみ仏はほんとのことを告(の)らして術(すべ)なし (中原綾子・60)
 
 s-新顔20190602
 庭に一輪だけ咲いている。意図的に植えたものではない。なんだろう? 黒い実?も怪しい。6/25、追記。「クロホオズキ」らしい。ホオズキはナス科ホオズキ属。こちらはナス科オオセンナリ属。

 (よし)と言ひ葦(あし)と呼ばれて湖岸の水無月直く雨期に入りゆく (安永蕗子・03) 

 s-黄色の花20190606
 オトギリソウかな。 コボウズオトギリ(オトギリソウ科)。

 水無月のあはきゆふぐれ机(き)の上にひんやりひかるあれは爪切り (落合けい子・02)

 s-観葉植物20190607
 これは観葉植物と思っていたが、今年は見事な花を咲かせたのでビックリ。コバノギボウシ。

 父の日の父を見にきて帰りたる長子、坂東太郎を越ゆらむ (今野寿美・04)

 s-観葉植物③20190607
 
 最近の出来事。①何年振りか分からないが、体重が80kgを切った。私の顔を見て、ある人は貧相になったと言い、ある人は精悍になったと言う。②一週間ほど前、池に鯉の稚魚(10~12cm)を10匹放した。餌を食べず、餓死してしまうのではないかと危惧していた。それが、昨日から餌を食べるようになった。 ③築60年の実家の土台や柱の防腐剤塗布を開始。3日目ともなると、防腐剤を壁に垂らすことも少なくなり、なかなかの出来栄えと自画自賛。母屋はほぼ終了したが、母屋と同程度のサイズの物置はこれから。

 皆さま。梅雨入りしましたね。ピチピチチャプチャプランランランと元気に過ごしましょう。

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時代劇

拝啓還太郎様

最近、雲霧仁左衛門にはまってます。優しさをそっと忍ばせる演出に共感します。誠実さも伝わります。

Re: 時代劇

すたあ様

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。
曇り、或いは雨の日が続いています。ご自愛ください。

還太郎

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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