FC2ブログ

夏草乃 露別衣 不著尓 我衣手乃 干時毛名寸 (よみびと知らず)

 夏草の、露別(わ)け、衣着けなくに、我が衣手(ころもで)の、干(ふ)る時もなし。「夏草の露を衣につけたわけでもないのに、私の衣の袖は乾くときがありません。恋が苦しくて、涙がかわくことがありません。」の意。今年のタイトルは万葉集から。

 今回の短歌は『現代の短歌』(篠弘編著・東京堂出版)から、土屋文明の作品。土屋は明治23年、群馬県高崎生まれ。東大卒、万葉学者。明治42年「アララギ」入会。戦後はその指導者として、批評眼をもった、逞しい生活詠を展開。平成2年、100歳で没。

 ひねもすに響く筧(かけひ)の水清(きよ)み稀なる人の飲みて帰るなり 

 (以下7首は昭和23年刊の『山下水』から。疎開した郷土の群馬県吾妻郡川戸の作品。)

 s-農道徘徊用長靴20190613
 私の「夏草の露」対策は長靴。早朝の農道散歩用。農道の草々は朝露しとど。耐水性の運動靴でもびっしょりと濡れ、やがて靴下まで沁みてくる。ということで、田植えにも使えるという長靴を購入。軽くて耐水性抜群。靴底はちょっと薄いが、農道を歩くには問題なし。この写真から12枚目のクロネコまでは、朝の農道で撮った。

 はしばみの青き角(つの)より出づる実を嚙みつつ帰る今日の山行き

 s-シラサギ20190613
 シラサギ。

 この谷や幾代(いくよ)の飢えに痩せ痩せて道に小さなる媼(おうな)行かしむ

 s-ゴイサギ♂20190613
 ゴイサギ♂。繁殖期には後頭に白い冠羽が3本伸びる。足の長い小型ペンギンみたいに見えるけど、首を伸ばせばサギ科というのも頷ける。

 少数にて常に少数にてありしかばひとつ心を保ちて来にけり

 s-ゴイサギ♀20190613
 こちらはゴイサギ♀。

 今日もかも春日(はるひ)に歩む父を見る南遠く子を戦死せしめたり

 s-アオサギ20190613
 アオサギ。

 (もも)どりの競へる中にひびきとほる斑鳩(いかるが)の声に村は静まる

 s-ヨシキリ20190613
 以下、ヨシキリ3葉。

 にんじんは明日蒔けばよし帰らむよ東一華(あずまいちげ)の花も閉ざしぬ 

 *「東一華」はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。

 s-ヨシキリ②20190613

 結局は小さなるこ国土(くにつち)と谷をゆき来の汽車の笛きこゆ

 s-ヨシキリ③20190613

 六年耕すくぬぎが下の菜畑にかれ葉のこして移り来にけり

 *以下、昭和42年刊の『青南集』から。収録された作品は、東京の青山に帰住した27年から、約10年間のもの。

 s-キジ20190613

 そこと思ふ海も海の上の島山も月の光はただほのかにて

 s-ワタゲ20190613

 月にゆく船の来たらば君等乗れ我は地上に年を数へむ

 s-夏草20190613

 栗をめでまつたけめでつつ此の夕べ老の二人の眼は涙なり

 *以下、昭和59年刊の『青南後集』から。近しい人々の死を悼んだ歌が多い。

 s-なんだよ20190613
 朝の農道徘徊の途中で、クロネコに遭遇。私の前を歩いていく。私が「ミャー」と言うと、振り返って「なんだよ」と言わんばかりに一睨みして、スタスタと歩いて行った。

 この夕べ澄みたる空に手をのばす藤の蔓には行く方もなく

 s-ヒメイワダレソウ20190613
 以下の写真は還太郎植物園の近況。ヒメイワダレソウ。これは200ポット植え付けた。

 頑の老はいづくぞ白き額(ぬか)やはらかく七十年前の手の下に似て

 *以下は昭和57年に92歳で亡くなった妻テル子を悲しむ挽歌。

 s-ユウゲショウ20190613
 ユウゲショウ。2輪だけ咲いている。

 黒髪の少しまじりて白髪のなびくが上に永久のしづまり

 s-スミレ20190613
 先日までのホトケノザに代わり、いまはスミレが全盛。ユウゲショウの写真に写っている黄色や紫はスミレ。

 さまざまの七十年すごし今は見る最もうつくしき汝を柩に
 
 s-アジサイ②20190613
 アジサイも咲き出した。

 袷には下着重ねよとうるさく言ふ者もなくなりぬ素直に着よう

 s-山桜桃目の実20190613
 山桜桃梅(ゆすらうめ)の実。いずれ赤く色づく。植木屋さんからは、「サクランボみたいになります。鳥除けの用のネットを張った方がいいですよ」とのアドバイスがあった。果樹を植えた目的は野鳥を呼び寄せるためであったのだが、「結構おいしいですよ」と言われて、Amazonでネットを買ってしまった・・・。
 6/23、いつも植物名を教えていただいているS先輩から「ユスラウメには白実種もあるよ」とのコメントを頂いた。ネットで調べたら、「6月には実は赤く色づく」と書かれており、もう少し実の色の変化を観察しようと思っていた。そうしてたら、今朝6時過ぎに植木屋の松吉さんから電話。「シロミノユスラウメでした。もう食べられます。」とのこと。さすがS先輩 \(^o^)/ 。

 今日、某所で会社の大先輩と偶然会った。先方は、「あの・・・、もしかして還太郎さんですか?」とおっしゃる。「そうです」と返事すると、「似ているとは思ったけれど、顎のあたりがシャープになって別人かと思ったよ」とのこと。その先輩と一緒に仕事をしたのは10数年前。ということは、私の顎はそのころ既にかなりふくよかだったのか・・・。 朝は農道散歩、昼は野良仕事の毎日がいいみたい。晩酌の焼酎の量は減っていないのだけれど。

 連日のヨシキリ撮影に満足している還太郎です。皆さまも、お健やかにお過ごし願います。今日はこれから飲み会で~す。


 

コメントの投稿

非公開コメント

No title

還太郎様
ご無沙汰してすみません。鳥たちの写真お見事です。還太郎植物園は充実してきましたね。ところで、ユスラウメは白実種もあったのではないでしょうか?トミー

No title

トミー様

こんにちは。ちょっと調べてみたら、ユスラウメの原種のシロミノユスラウメの実は白〜淡紅色とのことでした。庭のユスラウメがどっちなのか、実の色のつき方を観察します。

毎朝のようにカメラを持って散歩している、農道脇の休耕田の藪の伐採が始まりました。何処まで伐採するのか、気を揉んでいます。野鳥の住処なので。

還太郎
プロフィール

還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ