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秋野尓 開流秋芽子 秋風尓 靡流上尓 秋露置有  (大伴家持)

 秋の野に 咲ける秋萩秋風に 靡(なび)ける上に 秋の露置けり
 
 今年のタイトルは万葉集。「秋の野に咲いている秋萩が、秋の風になびいている上に、秋の露がのっています」の意。天平15年(西暦743年)の作品。

 今回の短歌は、『現代短歌集成』(角川学芸出版・2009年11月刊)から。作者名の後の数字は西暦下2桁で発表年を示す。

 ひそひそと海が囁くむかしむかしお前を産んだ記憶があるよ (井川京子・92)

 s-アクアマリンふくしま20190907
 9/7、東京から3名のお客さんが還太植物園・還太池を来訪。80代、70代、50代の皆さん。「畑の雑草取りをしたい」とのことだったが、熱中症の恐れがあるので、いわき小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」へご案内。

 潮満ちて海がおしかへすやはらきちから河口にあふるるゆうべ (小見山輝・79)

 s-アクアマリンふくしま②20190907

 海埋める泥の堆積きらきらと水のたまりに風紋はたつ (武川忠一・71)

 s-アクアマリンふくしま③2019907

 ここからは9/15朝の農道散歩で撮ったもの。夜来の雨が上がり、花々が朝日を浴びてきらきらと輝く。

 うつくしく咲き散る花よ大方はその実を結ぶためにはあらず (窪田空穂・64)
 
 s-五重塔20190915
 ちょっとダンギク(段菊)に似ているけど、葉が菊らしくない・・・。もしかしてだけど、ハッカかな・・・。

 ゆらぎつつ咲ききはまりし白妙か花のいのちは短かりとも (吉田正俊・70)

 s-白い花20190915
 ガウラ。ヤマモモソウ、ハクチョウソウとも。農道に面したお宅の庭から顔をのぞかせていた。

 わが知らぬ死後の世界もかくのごと微風のまにまに花匂ひ来る (大野誠夫・65) 

 s-五弁の花2010915

 s-何かな20190918
 色々と調べているのだが。この花の名が分からない。扇状に5弁の花びらが開いている。花径は約2cm。今朝また農道に行き、手帳を後ろに立てて、茎も含めて撮ってみた。どうやらミゾカクシらしい。

 草叢にあまたの光ちりばめてしづかに雨は朝を離れつ (横山未来子・03)  
 
 s-白い花の群落20190915
 シロバナサクラタデ。 以下朱字はS先輩からのご教示。

 すぎゆきのかなしきことは言はねども壺に描かれてなびく秋草 (轟太市・75) 

 s-花にピントはあってないけど20190915
 アメリカアゼナ。

 一涯(ひとつはて)なる感じ、草むらのひとつところに陽は差してゐて (宮柊二・75)

 s-黄色の花20190915
 コセンダングサ? 

 先の世ものちの世もなき身ひとつのとどまるときに花ありにけり (上田三四二・82)

 s-ピンクの花②20190915
 イヌゴマかな。図鑑の写真と比較すると、花のトゲトゲが目立つのだけど、夜来の雨のなごりで繊毛に水分がついていからかな・・・。

 韻律のそよぎとどめし草の上ほろびはじめし光に対(むか) (志垣澄幸・83)

 s-ピンクの花20190915
 ハナトラノオ。

 散り敷けるひとひら吹かれ花弁の万の片々流れ移ろふ (千代國一・87)

 s-ピンアマ20190915
 タカサブロウ。 かアメリカタカサブロウかな?

 歩みゆくひと足ごとに盛りかえす草の勢い原に漲る (井口世津子・94)

 s-なにかな②20190915
 ヒナタノイノコズチ。
 
 あるこおるらんぷのやうなさびしさを点して咲けり露草の花 (影山一男・06)

 s-ツユクサ20190915
 ツユクサ。

きんゑのころ・ねずみの尾・露草・蓼・十役、そのほかあまたわが庭の草 (石川不二子・00)

 s-なにかな20190915
 ハゼランの花後かな。 チゴザサ。

曳かれつつ横切りてゆく花びらの白ひかりたり蟻の穴まで (小宮山久子・01)

 s-きく20190915
 カントウヨメナ。

 日本人は日本の花をみな好む木花草花花ならぬ花 (窪田空穂・68) 
 
s-ガマ20190915
 写真でははっきりと見えないが、雌花(穂)の上に緑色の部分があるので、ヒメガマかな。

 茫々と背後に草の揺るるのみかかる景いつ懐古にあらん (秋葉静枝・03)

 s-カタツムリ20190915
 ツユクサの葉の上に、小さなカタツムリ。オカモノアラガイ。

 降ちゆくかたちは見せずひと夜さに花は はらりさん 一切合財 (山埜井喜美枝・03)

 s-あさつゆまみれ20190915
 カントウヨメナ。

 今日(9/16)は一日雨の予報。それではブログを仕上げてしまおうと朝から作業をしているのだが・・・。昨日の散歩でたくさんの草花を撮れたものの、名前がなかなか特定できない。もうお昼。取り敢えずUPして、花名の調査は継続することにした。

 皆さまのご健勝を祈念しています。
 

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非公開コメント

2回拍手してしまった。。。

「拍手」をクリックしたら、「拍手済みです」と出てきました。。。
今日の昼めしだって覚えていないんだから、まあこの程度は朝飯前。

雨上がりの草花の写真は、じつにヨカですねえ! よか、よか!
透明の宝石を全身にまとっているみたい。

雨上がりの午後、雨上がりの夜明け、雨上がりの夕暮れ――
わたくしにとっては、世の中に、これ以上に美しいものがあるか? って感じです。
なんか知らないけど、ガキの時分から、雨上がりに陽がさしてくると、
どんなところにいても、もう全身がゾクゾクしてくるほど嬉しくなるんだなあ。
わたくし、雨上がり教徒です。聖典がないので、そのうち書きます。
「目を開いて見よ。晴天は暗し。世界は雨上がりの陽ざしのなかに現れ出でしものなり。。。。」そんな書き出しの聖典になるんじゃないかと。

ミゾカクシって、もちろん知らなかったけど、この小さな花を見つけたのはお手柄。パチパチ。拍手の追加です。
まさに神は細部に宿り給う――こういうときに使うのかどうかはともかく。

雨上がり
そ知らぬ顔で
待つ蛙

お粗末!

Re: 2回拍手してしまった。。。

ビッキさん

 毎度コメントを有難うございます。

 Wikipediaによると「ミゾカクシはキキョウ科ミゾカクシ属。溝を隠すほど茂ることから名づけられた。また田の畔に莚(むしろ)を敷いたように生える様子からアゼムシロともいう。」とのことです。山学校近傍の畦道にも生えているのでは。

 「そしらぬ顔で待つ」は言い得て妙ですね。

還太郎

 
 

 
 
 
 
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kantarou + 6

Author:kantarou + 6
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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