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沈魚落雁、閉月羞花

 明けましておめでとうございます。皆さまのご多幸とご健勝を祈念いたします。

 今年のタイトルは『中国故事成語辞典』(角川書店・1985年4月20日刊)から。

 「沈魚落雁、閉月羞花(ちんぎょらくがん、へいげつしゅうか」)は、美人を最大級に形容することば。美人に会うと、その非常な美に圧倒され、魚は深いところ沈み隠れ(沈魚)、雁は見とれて列を乱して落ち(落雁)、月は雲間に姿を隠し(閉月)、花は恥ずかしがってしぼんでしまう(羞花)ということ。
 『荘子』の中のことばをもじったもの。荘子本来の意味は、美人の形容ではなく、人間には美人に見えるものも、魚はこれを見るとおびえて水底に沈み、鳥は驚いて空高く飛び上がるというもの。

 今回の短歌は『現代短歌集成』角川学芸出版・2009年11月30日刊)tから。作者名のあとの数字は西暦の下2桁で発表年を示す。テーマは『雪』。 

 この冬も粥のやしない蹌踉たりあかとき路地はうつくき雪 (坪野哲久・71)

 *「粥の養い」とは1/7に食べる七草粥かと思った。ただ、「蹌踉」(そうろう)とは足もとのおぼつかないさまをいうので、米の蓄えが充分ではなく粥飯でしのいでいるということかな。

 s-サザンカ20191231
 @還太植物園。山茶花2葉。

 暗を來て家洩るる燈を横切ればわれにしきりに降る雪が見ゆ (早川幾忠・74)

 s-サザンカ220191231

 倒れぎわを鮮烈に匂いし椴松(とどまつ)によもすがらなる雪となりたり (坂田博義・74)
 
 s-ハクチョウ②20200105
 @鮫川、沼部大橋付近。白鳥、鴨、百合鴎などなど。

 きしきしと雪ふみかへるわれはいま優柔の果ての科(とが)負ふらしも (上田三四二・75)

 s-ハクチョウ20200105
 息、ピッタリ。 

 閑寂が音となりゐるごとくにてしんしんと雪いちにち止まぬ (植田多喜子・76)

 s-ユリカモメ20200105
 給餌する人が現れると、ユリカモメはホバリング開始。

 積雪遠屋根にひらめくことありて鶴などのわらふごとくあかるき (葛原妙子・77)

 s-カシラダカ20200107
 頭高。

 音たてぬ川に音なく降る雪をわが身のうちにひびかせて聴く (大塚陽子・82)

 s-アオジ20200107
 青(アオジ)。「鵐」の訓読みは「しとど」(古くは「しとと」)。アオジ、ノジコ、ホオジロ、ホオアカなどの小鳥の古名。

 皆さま、今年もよろしお願いします。

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10月以来です。毎回美しい写真と高いご見識に感銘を受けています。お身体に気をつけてボランティア活動頑張って下さい。

コメント、ありがとぅございます

過分なご評価をいただき、恐縮です。

くに様も、ほめて育てる先生ですね。

年明け以降は土日のみのボランティア募集になり、本日今年最初のボランティア活動でした。
明日も同じ被災者のお宅で活動の予定です、ボランティア活動で顔なじみになった方も多く、
本日のグループ7名のうち4名は明日も一緒です。

還太郎 拝


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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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