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口耳の学

 「口耳の学」(こうじのがく)。耳で聞いたことをすぐ口に出す薄っぺらな学問。人から聞いたことを十分に理解しないで、物知り顔にすぐ人に告げること。

 出典は荀子。「君子の学は、耳より入りて心に着き、四体に布(し)きて動静に形(あら)はる。端(ささや)きて言ふことも、蝡(みじろ)ぎして動くことも、一(いつ)に以て法則と為すべし。小人の学は、耳より入りて口より出づ。口耳の間は即ち四寸なれば曷(いずく)んぞ以て七尺の軀(からだ)を美とするに足らんや。

 今年のタイトルは『中国故事成語辞典』(角川書房)刊から。また、短歌は前回に引き続き水原紫苑歌集『びあんか』【決定版】(深夜叢書社・2014年刊)から。

 ヴァージニア 星に惑ひて焚火せよさくらさくらのルフランののち


 シャクヤク20200505
 以下、@還太植物園。芍薬(しゃくやく)。根元から花頂まで約80cm。それでいて花の直径は10cm超。支柱で支えないと茎が折れそう。


 美しき脚折るときに哲学は流れいでたり 劫初馬より


 s-黄色の牡丹20200505
 その隣に牡丹。 

 しんしんと指の先から絹と成り薬草園のきみに逢ひにゆく

 
 s-ブルーベル20200505
 ますます元気なスパニッシュ ブルーベル。

 ひびきあふ体内時計のみづいろを風に問はれて応ふべからず


 s-棗の新葉②20200505
 庭の植木は花期を終えて新葉をつけているもの、或いは新葉の後に花を咲かせているものが殆どだが、この棗(なつめ)だけが冬の姿のままだった。枯れてしまったのかと案じていたところ、新葉が枝のそこここに芽生えて一安心。

 瓦斯室の歴史学びし少年が午前二時過ぎ弾くモーツァルト


 s-花水木20200505
 花水木。

 夏空に帽子あゆみて父見えず白き野ばらの垣をめぐれり


 s-ビロードモウズイカ20200505
 ビロードモウズイカ。大きな葉から伸長した長い花穂に黄色い小花が密生し、高さ2mにもなる2年生植物とのこと。還太郎は見たことがなかった。どうして生えてきたのか不可解。アメリカ中西部では「Cowboy Toilet Paper」と呼ばれる由。

 一行の古詩読みえざる茶房にて樹木はくらき紅葉なせり


 s-オニタビラコ20200505
 オニタビラコ。

 やはらかき紫煙の中に舞ひゐたる微小の鳥の微小のまなこ


 s-アジュカ20200505
 日々成長するアジュカ。花穂がこんなに長くなるとは。

 顔おほふ花束持ちて来る者は水上をゆくごとく歩めり


 s-山吹20200505
 ここからは阿武隈山系田人路の林道にて。山吹。

 星々のはらわたはつか見ゆる朝酸(す)きくだものを鞄に容れぬ


 s-リンドウ20200505
 竜胆。 フデリンドウ。

 花去りて夕(ゆふべ)もつとも美しき猫の柔毛(にこげ)にくらき芯あり


 s-ムラサキケマンかな20200505
 ムラサキケマンかな。

 白菊はみだらなるかもかぎりなき舌にひとつの言葉をもたず


 s-ハコベ20200505
 ハコベ。 ミヤマハコベ。

 積み石の城に出で入る風は見ゆ 遊びののちもまた遊びなれ


 s-タチツボスミレ20200505
 タチツボスミレ。

 橋わたるあまたの童(わらしべ)(もだ)しつつ緋雲夕雲かをりて近し


 s-ズミかな20200505
 調査中。

 しづまりて銀の匙ある しあはせはつね背後よりわれに来たらむ


 s-ウマノアシガタ20200505
 馬の足型。黄色の花が油で磨かれたように光っている。

 眉さへも流してしまふ霧のなか魚(うお)食むひとのめぐり明るむ


 s-フジ2020505
 藤。

 今年も畑や畦道の雑草との格闘が始まった。せっかくきれいにしても、10日もしないうちに雑草は育つ。暇がたっぷりあるので、喜び勇んで畑へ。昨年までと違うのは、畑には銀杏、アンズ、梅などの苗木約60本を植えたので、元気に成長している様子を眺めるのが楽しい。施肥や剪定の作業もある。高校の同級生仲間の一人が、仲間内のメールで私のことを「カールおじさん」と呼んでいる。

 皆さまも、どうぞお元気で!!


 

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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