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它(た)無し

 它(た)無し。 ご無事ですかの意。「它」は、頭の大きい蛇の象形文字で、マムシやハブのような毒蛇のこと。古代生活では、農耕や旅行などの山野で毒蛇に噛まれる被害はかなりのものであった。このありがちな災難の有無を問うのが、日常の挨拶になったことば。日本の「つつがなきや」と同意。
 今年のタイトルは『中国故事成語辞典』(角川書店)から。また、短歌は水原紫苑『うたうら【決定版】』(深夜叢書社刊)から。

 窓あらぬひとのからだのさびしけれ病むなる六腑月をまちつつ

 s-ヨシキリ20200525
 近くの農道で。お馴染みのヨシキリ。

 象来たる夜半(よは)とおもへや白萩の垂るるいづこも牙のにほひす

 s-ビロードモウズイカ20200527
 以下は還太植物園にて。ビロードモウズイカ 3葉。これは5/27の姿。

 青銅期ひとかなしみの深くして朝はまなこゆ葡萄こぼれき

 s-ビロードモウズイカの花穂20200602
 こちらは6/2。花穂に黄色の花が咲き始めた。

 亡きひとは純白の橋 踏みゆけばいまだ脈打つごとく揺れたり

 s-ビロードモウズイカの花20200603
 そして6/3。根元から花穂の先端までで110cmほどに成長。

 うつくしき弥勒となりしあかまつのいたみをおもふ幸ひとして

 s-サザンカの新葉20200527
 サザンカは5月頃に新旧の葉が入れ替わる。新葉は初めは紅いが徐々に緑になる。葉が異様に肥大化する「もち病」が発生してしまったので、毎朝見回って切除している。

 白魚のひかりまがなし科(とが)ありて海に咲きたるさくらと思ふ

 s-エゴの花とハナムグリ20200527
 エゴの花。ハナムグリの来訪しきり。

 うつしゑの犬ほのぼのとうつくしき耳の柔毛(にこげ)に舟かただよふ

 s-ヒメイワダレソウ20200527
 ヒメイワダレソウ。花の直径は1cmほど。どんどん増殖中。

 さびしさよ柿の木なれば青き葉を多(さは)にまとへり湯浴みの刻(とき) 

 s-何かな20200603
 ニワゼキショウ。こちらも増殖中。
 
 部屋ぬちのはかなき旅と知りぬらむ百合の香はつかわれを越えつつ

 s-シロツツジ20200603
 今頃咲いたツツジ。

 ひつたりと冷蔵庫閉づ切り爪のきららを深くしまへるごとく

 s-スミレ20200603
 スミレ。

 黒ぶだうはるかに匂ひ鋼鉄がかへりゆくなるふるさとを思ふ

 s-還太池20200602
 池の半分ほどをウォータークローバーが占めている。 

 カーテンのさみどり映るわれらより樹霊は発ちて絶えずひびけり

 s-スイレン②20200602
 スイレン3葉。

 みごもれる葡萄つめたしつめたしとたれか言ふこゑその青きより

 s-スイレン③20200602

 夏帽子かぶらぬ君に降り来たる古鏡砕片(こきょうさいへん)なほもうつし世

 s-スイレン④20200603

 一管の笛のごとくにおとろえて帰る日あらむと竹に知らゆな

 s-葉長オモダカ20200603
 葉長沢潟(はながおもだか)。

 5/29、16時から還太植物園にて『庭飲み会』を開催。参加者は実家の近所の方々(71歳、70歳、67歳2名)。後から仕事帰りの弟も参加。最年長の方が最近奥様を亡くされたのだが、49日も明けたので激励会をしよう、飲み屋さんに行くのは「3密回避」の観点からまずいので、庭で飲もうということになった次第。
 ビールケースなどの上にコンパネ(180cm×90cm)を置き、その周囲に椅子を配置。飲み物と簡単なつまみはスーパーで仕入れてきた。同級生がイノシシ肉・山菜を調理して持参。飲み物はビール(500ml12缶)、ハイボール(500ml5缶)、酎ハイ(同)、日本酒(大吟醸720ml2本)。全てを飲み干したわけではないが、大いに盛り上がる。イノシシ肉も柔らかくて臭みは全然なく、美味しかった。
 オンライン飲み会は3回、庭飲み会は1回やったが、どちらも癖になりそう。

 閑話休題。さて、還太郎は通信教育で日本園芸協会の『庭園技能講座』の受講を始めたことは既報の通り。テキストを開くと先ず「庭園の定義」が記載されている。

・庭園の定義
 「個人の住宅に接続し、生活に直結した何らかの物によって囲われた場所で、個人の好みに応じて、実用、鑑賞、休養、遊びなどに利用されるために、植物や工作物が計画的、美的に配置され、よく管理された空間。

 「庭」という字はニワ・テイと読み、もとは廷と書いて広い場所の意でした。それが屋根(まだれ)の下に入ってできた字で、家の中の土間や中庭を表します。宮中や役所の中庭の意味もあり、そこに役人が参賀するのでこれを朝廷といいます。また裁判を開くことを開廷というように、白州の意味もあります。
 つまりニワとは、植物とは全く関係なく、もともとまつりごとや作業をする「場」でした。ですから「庭」も「ば」と読みます。江戸時代でも、土間のことをニワと言っていた地方もあるようです。
 つぎに、「園」という字は「植物を集約的に栽培する場所」のことで□で囲まれています。これは、自分の所有地を外からの侵入に対して守る囲いを意味しています。


 この文章を読んで、最後まで続けられるような気がした。今後が楽しみ。皆さま、どうぞ御機嫌よう。
 
 

 

 

 

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還太郎+7

Author:還太郎+7
畑や庭での作業を楽しんで、晩酌・早寝・早起きの毎日です。読書やドライブも好きです。

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